「いっつも思うんだけどさぁ、やっぱカイって顔に似合わず、って感じ。」
「・・・余計なお世話だ。」
「だって、そんなにツンツンしてるクセに動物好きだなんてビックリだよ。めちゃくちゃ可愛がってるもんね。このツンデレめ。」
「・・・悪いか。」
「や、全然。ベイブレード界のムツゴロウはカイで決まりだよ。」
「・・・嬉しくもなんでもないんだが。」
だって二人で居たいから
いつもの屋上でカイと会う約束をした。
そしたらまたネコに餌をやってたわけで。
びっくりだよね、この顔で動物好きだなんて。
ホリエモンもびっくりだ。
「でもやっぱ可愛いねぇ。癒されるよ。にゃん太、おいで。」
「癒されたいのならオレがベッドの上で」
「黙りなさい、万年発情期。」
「・・・・。」
カイを無視してにゃんこを構ってると自分も構ってほしいのか
後ろからぎゅうっと体重をかけられながら抱きしめられた。
「なーに、何ですか、カイさん。重い、重いよ、お兄さんッ、か弱い乙女がお兄さんの重みでつぶれてしまうよ。」
「ソイツばっか構うな。」
「おや、ムツゴロウさんはヤキモチかい?」
「悪いか。」
「・・・開き直ってるね。」
にゃん太を抱きしめながらカイと話してる。
にゃん太の体温が暖かくて気持ちいい。
後ろでぎゅうってしてるカイの体温がとても暑苦しい。
「・・カイ、暑苦しい。」
「・・・・・恋人に対するセリフか、それ。だったらそのネコを離せ。」
「ヤダよー。だってにゃん太も気持ち良さそうにしてるしー。」
がそういうとカイはに抱きしめられているネコを軽く睨む。
心なしか抱かれているネコがカイに対して勝ち誇ったような顔で『にゃぁ』と鳴いたのに更にカチンとくるカイ。
ネコの鳴き声に反応したはネコの頭を優しく撫でながらネコに問うた。
「どぉしたの?お腹すいたの?」
「・・・さっきエサはやった。」
「じゃあ眠いのかな??」
「オレが来る前に気持ち良さそうに寝てたぞ。」
「じゃ、なんだろう?」
「さぁな。」
「もう、通訳してよ、ムツゴロウ!!」
「誰がだ!!;」
「カイしかいないでしょう。」
「・・・・。」
カイとが話をしていると、に抱かれていたネコはヒョイっとの腕をすり抜け一言『にゃぁ』と言って
そのまま何処かへ行ってしまった。
「あ、にゃん太!!」
「・・・・・・・。」
「行っちゃった・・。」
「逃がしたな。」
「逃げちゃったんだよ。」
「逃がしたのも変わらないな。せっかくオレが餌付けしてあそこまで慣れさせたのになぁ?」
「そんな事言ってもー・・逃げちゃったんだもんー。」
「じゃあその代わりにお前がオレのネコになれ。」
「・・・・・・・・・・・What?」
ヲイヲイ。
何を言い出すんだこの御曹司は。
全く参っちゃうよ。
前からおかしいとは思ってたけど、本当におかしいよこのヒト。
HENだよ。
「いいだろ別に。」
「いや、よくないよくない。(何されるかたまったもんじゃないよ。)」
「拒否権なしだからな。」
「や、人間にはね、拒否権というものが必ず存在しうるものであって」
「・・・さっき散々アイツにかまったんだ。・・・いいだろ。」
あぁ、そういうことね。
最初から素直に言えばいいのに。
素直なカイなんてちょっと気持ちワルイか。(ヲイヲイ)
「しょうがないなぁ・・。」
がそういうとカイはそのままの膝に頭を乗せ、ゴロンと寝転がった。
そんなカイの頭をそっと優しく撫でると、心なしか少し気持ち良さそうに目を瞑った。
「これじゃあカイの方がネコみたいだよ。」
「・・・別にそれでもいいけどな。」
「今日は甘えん坊でちゅねぇ、カイ君〜。」
「・・・フン・・。」
にからかわれるようにそう言われると頭を起こしふいにに顔を近づけた。
くいっと顔を手で抑えられるとそのまま軽くキスされる。
カイの突然のその行動にしばし戸惑う。
「・・・顔赤いぞ。」
「カイがいきなりするからだよっ;」
「いつもの事だろ。」
「そういう事じゃないのー。」
「・・・今日はこのままがいい。」
「ん?」
「・・・このままがいい。」
「・・どうぞ、カイの気の済むまで。」
「言っておくが、・・・二人だからな。」
「ハイハイ。」
そのまま、の膝に頭を乗せ寝転がると気持ち良さそうに目を瞑るカイ。
カイが起きるまで何してよう。
そんな事を考えながら時間は過ぎていく。
逃げたネコにカイが少し睨みをきかしていたのはネコとカイしか知らない話。
*****
ネコにかまうならオレにかまえよ、みたいな、カイさま。
独占欲デス。