どうしてこんなに愛しいのだろう

気でも狂ってしまいそうなくらいに
















の証



















「カイ〜・・。」







今日の朝の事だ。

同棲しているがなんだか、すごく不安そうな、そんな顔をしながらオレに話しかけてきた。








「どうした?何かあったのか?」






オレがそう聞いてやると、

オレの前にちょこんと座ってオレの目を見て、少し、言いづらそうにこう言った。









「あのね・・、あの、・・・生理が、来ないの。」

「・・本当か?」

「うん・・。で・・ね、その・・・」

「妊娠か。」

「え、・・あ、う、うん・・」

「そうか。」








一言、そう言って、その細い体を抱きしめてやるとはキョトンといた顔でオレに聞いた。









「いいの?」

「何が。」

「赤ちゃん、産んでも・・・」

「いいも何も・・・当たり前だろう?・・嬉しいんだ。」

「カイ〜・・あたしも、ホントはスッゴク、嬉しいの・・。」

「当たり前だろ、オレとお前の子だぞ・・?」

「うん・・。」

「明日、病院に行くか・・。」

「え、でもカイ忙しいから、あたし一人で・・」

「オレも行く。」

「・・ありがと、カイ。」










カイの優しさが嬉しくて

愛しくて

なんでこんなに愛しいんだろう

気でも 狂ってしまいそう









翌日、と産婦人科に行った。

妊娠3週間らしい。











「女の子かな、男の子かな?」

「さぁな。」

「カイはどっちがいい?」

「・・・男は嫌だ。」

「なんで?いいじゃない、男の子。一緒にさ、キャッチボールしたり、出来るよ?

あ、でも女の子だったらあたし、一緒にお買い物とかしたいなっ。」

「そうか・・。」









男だと、お前が取られるだろ。






なんて、思ったけど口には出さない。















何ヶ月か立つと、の腹の中から元気に打ち破るように蹴るそんな動きも見せ始めた。









「うー・・また蹴ったよ、この子、元気すぎ。男の子かもね。」

「・・・・かもな。」

「男の子は、嫌なんだっけ?」

「・・別に嫌ではないがな・・。」

「嫌じゃないけど?」

「別に。」

「教えてくれてもいーのにー。」









頬を膨らませながら自分の腹を撫でる

あぁ、もうすぐ産まれるんだ。

オレ達の、子供が。











「名前、どうしよっか。」

「産まれてから決めればいいだろ?」

「そだね。」

。」

「なぁに、カイ。」

「・・愛してる。」









そう言ってギュっと抱きしめる。

腹が出てるせいか、いつもとはやっぱり抱き心地が違う。










「ん、どうしたの?いきなり・・」

「愛してる。」

「あ、あたしも、だよ、カイ・・」









そっと、触れるようにキスしてやると、今更な事なのに頬を少し赤らめて

ギュっと目をつぶる







愛しくて

愛しくて

壊してしまいたいくらいに

愛しくて


















数日後

を襲ったのは激しい悪阻。










「ッ・・カ、イ・・ん・・う、産まれちゃう、かも・・」

「今病院に連絡する。」

「ん・・ありが、と・・」









平然を装ってみたけど

本当はスゴク焦っていた



を安心させたいから






しばらくして救急車が来ては早急に運ばれていった。





















─ 午前3時48分







まだ外は暗い

手術室の緑色のランプが明るく感じる


手術室から元気そうな


だけどひ弱い産声が聞こえてきた


本当は眠かったはずなのに


待っている間


瞼を閉じることが出来なかった











「おめでとうございます、元気な男の子ですよ。」






看護士がオレの所へ来てそう言った。








「・・・有難うございます。」









一言だけそう言ってオレは早足での所へ向かった。

早く、会って

安心させたい

安心したい












「カイ・・男の子だって・・・」

「あぁ・・・。頑張ったな・・。」

「ん・・ありがと・・。カイ、も、ずっと待っててくれて、ありがと・・。」

「お前が、心配で。」

「・・嬉しいな・・。」






今体力がないは弱弱しくニコリと笑うとオレの手をギュっと握った。






















退院後

も、産まれてきた赤ん坊も元気そうにしている。


小さいけれど、何処となく生意気そうな所がオレに似てる、とは言う。





「3人家族になったね。」

「そうだな。」

「きっとおっきくなったらカイみたいにカッコイイ子になるよ。」

「・・そうか。」

「うん、絶対そうだよー。」





嬉しそうにそう言う






「でもカイみたいにかっこよくなっても、一番カッコイイのはやっぱりカイだけだけどね。」

「当たり前だろ。」

「えへへ。」






軽くキスを交わす。

いつもと変わらない日常



だけど今たった一つだけ違うのは


そこにいつもよりも深い愛の証







*****

なんかビミョーですまそー;;
カイさまに似たらホントに美男子ですね。ゴウ君なんてカイさままんまやん。笑