「ねぇねぇ、カイ君のお家ってすごくおっきいんでしょう?」

「そうですけど。」

「へぇー、さすがだねぇ。見てみたいなぁー。」

「・・・来ますか?」

「ん?」

「家、来ますか?・・先輩なら招待しますよ?」

「ほんとに!?行きたい行きたい〜ッ。」

「いいですよ。」

「わーいっ。」
















生徒会で一緒に会計をやっているのは2個上の学年のひぃ先輩。(因みに生徒会長は忌々しいブルックリンだ。)

・・・このヒトが、好きだ。

少し天然で。だけど、しっかりはしてる・・・と思う。いつもオレに話しかけてくるから、次第に惹かれていった。

そんな先輩がオレの家が見たいだなんて、飛んで火にいる夏の虫。(なんか違う)

















「・・じゃあ放課後、待っててください。クラスまで迎えに行くんで。」

「え?いいよいいよー、あたしがカイ君のクラスまで行くよ??

だって3年の教室って3階だから、1階から上がってくるの、しんどいでしょ??」

「大丈夫ですよ。」

「そ、そう?じゃ、じゃあお願いします。」

「はい。」












オレのクラスまで来て他の奴らに見られるのが嫌だ。

他の奴に目つけられて、取られるのが嫌だと思っているオレは相当重症だと思う。我ながら。


















放課後になってひぃ先輩のクラスに行くとひぃ先輩はオレが来たのを見ると笑顔でこっちまで走ってきた。

・・なんでこの人はこんなに無防備に笑顔をさらけ出すんだろう。

可愛くて襲いたくなる。











「じゃあ、行きましょうか。」

「うんッ。今日は生徒会の仕事もないしねっ。」

「そうですね。」

「ねぇねぇ、カイ君のお家って遠いの?」

「・・遠くは、ないと思いますけど。」

「へぇー、車で1時間とかじゃないんだっ。」

「・・・なんでわざわざ車で1時間もかけて学校に・・・;」

「だってお金持ちの子は悪い人に狙われちゃうから危ないでしょ?で、セバスチャンぽい人がいっつも車で送り迎えして・・」

「テレビの見すぎですよ、先輩。(きっぱり)」

「あぅ・・」









大体セバスチャンて誰だ;

まぁ・・そこも可愛いと思ってしまうのは好き故か。


















──────・・・















「ここ?カイ君のお家って。」

「はい。」

「わぁぁー、やっぱすっごいおっきいねぇっ、すごいーvv」

「・・こんなもんで喜んでくれて嬉しいですよ。上がってください。」

「こんなもんじゃないってばー、スゴイスゴイーッ。あ、お邪魔しますー。」











先輩の反応は高校生とは思えないような、小さな子供のような無邪気な反応で。

やばいくらいに可愛い。

あぁ、連れてきてよかった。

いっそこのままテイクアウトするか・・・?(ダメですよ、火渡君)














「カイ君、こんなにお家広くて、迷子にならない??」

「・・・一応自分の家なんで。」

「あ、そっかー。そうだよねー。や、でもあたしだったら絶対迷子になるなぁ。この前もね、近くの商店街で少し迷子になりましてさー。」

「気をつけてください;先輩ただでさえ抜けてる所あるんですから。」

「ぬ、抜けてるとなっ・・!!;カイ君までそんな事思ってたんだぁー・・;」

「・・でも、先輩らしくていいと思いますけど。」

「・・そ、そうかなぁ??」

「はい。」












迷子癖、か・・。ホント、先輩らしいな。

・・・・迷子・・?迷子・・迷子・・・迷子・・・・・



そうだ。






















「だだっ広いだけで何もなくてつまらないと思いますよ。」

「えー、見てるだけでも楽しいよー。」

つまらないと思うので一つ考えたんですけど。

「・・今楽しいって言ったのに・・」

「かくれ鬼ごっこ、でもしましょうか?」







何を考えたのか、どっちにしろよからぬ事を考えているに違いないであろうカイはひぃに『かくれ鬼ごっこ』などという

わけの分からない事を提案し始めた。当然ひぃは何のことだか分からずに頭にクエスチョンマークを浮かべながらカイの話を聞いていた。









「かくれ鬼ごっこ?」

「はい。」

「カイ君と二人で?」

「嫌ですか?」

「嫌じゃないけど・・。どうしたの?急に。」

「別に。面白そうじゃないですか?」

「ふぅん。うん、そうだね、いいよッ。」

「じゃあ、オレが鬼やるんで。」

「いいの?」

「えぇ。(じゃないと意味ないからな。)」

「かくれて、見つかったら捕まるまで逃げればいいんだよね??」

「はい。もちろんこの家の中なら何処に隠れてもいいです。」

「オッケィですっ。」

「じゃあ1分。1分待つんでその間に隠れてくださいね?」

「え、1分!?;」

「はい。・・・オレが先輩の事3分以内に見つけたら、オレの言う事、一つだけ聞いてくれますか?」

「一つだけ??・・んー、まぁ、無理な要求じゃなければ・・・って、え、えぇ、1分じゃ隠れられな・・」

「じゃあ・・・スタート。」

「わっ、カイ君卑怯ッ!!」

「1・・2・・早くしないと時間、来ますよ?」

「か、隠れなきゃ・・・!!」












カイの言うがままにあたふたしながら隠れる場所を見つけようとこの広い火渡邸をさまよう事になったひぃ。

そんなひぃの姿を見ながらカイは一人満足そうな顔をして1分、カウントするのだった。
































「あわわわ・・・ど、どうしようっ、もう1分立ったかな・・?もうっ、こんなに広いんだから1分で隠れられるわけないじゃない〜・・。

大体カイ君もカイ君でなんで急にこんな事・・・はぅ、えぇいっ、あそこのクローゼットの中に隠れちゃえ!!」







相変わらず広い家の中でわたわたと戸惑いながら、カイがふっかけたこの遊びに疑問を問いかける。

もう時間がないので適当に見つけた部屋で適当にクローゼットの中へと隠れた。

























「・・・・1分、立ったな。」










一方、1分立った事を確認したカイは、余裕な顔でひぃを探しに歩いた。

その顔はもう自分が勝ったとでも言いたげな表情で、なおかつ、その上で何か企んでいるような、そんな様子だった。

そう、ここは自分の家だ。

何処の部屋に隠れようとカイは知り尽くしているのだから隠れても無駄だった。

まんまとカイに上手くハメられたひぃだった。
















(・・・さすがにそんなにすぐには、見つけられないよね、うん・・。わー・・なんか妙に緊張するなぁ、これ・・)





クローゼットの中でカイが来ない事を祈りながら大人しく隠れていた





─・・・のだが。







キィ・・・




少し古ぼけたドアの開く音がした。

ハッとしてみると自分の隠れているクローゼットが開けられているではないか。

恐る恐る開いた扉の先を見てみると、ニッコリといい笑みでひぃを見つめているカイがいた。









「ぎゃふんっ、うっわー、これはこれは火渡君、どうしたのかな、こんなところで。あぁ、あれね、トイレならあっちだよ。」

「逃がしませんよ。・・・先輩、隠れるのヘタクソですね。」

「・・カイ君。もう少し乙女を労わってゆっくり見つけてあげる事が出来ませんですか・・??そしてなんでこんなに早く見つけて・・」

「クローゼットの隙間から、制服のスカート、はみ出てましたよ・・・。」

「・・・そうですか。」













クローゼットの中に隠れたのが間違い。

これはかくれ鬼ごっこである。

見つかっても逃げる事ができる。

しかし狭いクローゼットからではその前に立ちはだかっているカイを避けて逃げるなんて到底無理なことだ。

















「・・捕まえた。」

「え、ちょ、カイく・・」















そう言うと、そのまま覆いかぶさるようにルアを抱きしめた。

その状況にひぃは困惑するばかりで。
















「カイ君??;どしたの、急に・・・かくれ鬼ごっこの捕まえ方ってこんななの??」

「・・・先輩。」

「え?」

「約束覚えてますよね?」

「・・一個言う事聞く、って??」

「ハイ。」

「・・うん〜・・なんか、微妙にカイ君のが有利な気もしたけど・・・約束は約束だし・・・いいよ?なぁに?

あ、もしかして今度の生徒会の仕事全部あたしにやらせる・・・」

「オレに先輩をください。」

「しょうがないなぁ、全部・・、ん・・?えぇ?えぇえぇええぇ?」





ひぃが返事を返さないうちにカイはそのまま床にひぃを押し倒して相手の唇に自分の唇を押し当てていた。

しばらくそれを堪能するとゆっくりと唇を離しまた、ニコリと、いや、怪しい笑みを浮かべながらひぃに問いかけた。





「んっ・・んんっ・・」

「頂いちゃっていいですか?」

「・・・ハイ?」

「先輩のこと。全部。」

「スイマセン、あの、約束の言葉撤回って方向で・・・」

「・・却下です。じゃあ今からオレの部屋に行って愛の営みを」

「ぎゃぁぁぁああぁぁぁあーーーーーッ、ちょ、ちょ、タンマー!!!!」





















その日1日中火渡邸ではカイとのかくれ鬼ごっこが繰り広げられていたとか。



















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あの、マヂ、すません・・ワケわかんねぇ、オチないし。
カイの敬語とか、いいっ・・!!ハァハァ
敬語で喋りつつも口調は上からだとドキドキです。