結婚して数日が経ったある日のこと。
あたしもイルミも暇だったから、なんとなく、散歩をした。
彼と私の恋愛事情〜長男との他愛ない会話〜
「いい天気ー。」
「そうだね。」
「お弁当作ればよかったかしら。ピクニックみたいに。」
「いいよ、めんどくさい。」
「なによ、それ。キル君とカルトちゃんも誘って今度行こうよ。」
「ふざけるなよ、なんでキル達まで。」
「いいじゃない。イルと二人きりでピクニックなんてなんか気持ち悪い。」
「夫に向ってそういうこと言うの、君。」
「だってイルにピクニックなんて似合わなすぎ。あ、じゃあヒソカとクロロも誘う?」
「ねぇ、もっと嫌な選択になってることに気付いてほしい。」
そんな会話をしながら公園をブラブラしていた。
ずっと歩いているのもなんだから、途中、ベンチに座ってのんびりとあたりを見回した。
公園だけあってやっぱりこどもが走り回っていたり、遊んでいる姿が多かった。
「楽しそうだねー。」
「なにが?」
「えー、遊んでる子どもたちが。」
「ふぅん。じゃあ一緒に混ざって遊んでくれば。」
「馬鹿にしてるのか、君は。」
「ていうか、楽しいのかな。」
「え?」
「オレは子どものときに親と公園なんて一回も来たことないし。」
「あたしもないよ。ていうか・・・・シルバさんとキキョウさんとイルミが公園で遊んでたりするのが全く想像できない。」
「しなくていいよ。まぁ、職業が職業だしそれが当たり前だしなんとも思わないけどね。」
「まぁね。でもあたしだったら、自分のこどもは公園で遊ばせてあげたいかも。」
そう言った瞬間、イルミが大きい目を更に大きく見開きパチクリさせた。
猫みたいだ。
「なに、。こども欲しいの?」
「はい?なんで?」
「今『自分のこどもは』って言ったじゃん。」
「例えよ、例え。」
「でも実際どうなのさ。」
「え?や・・・そんな真顔で聞かないで、・・・恥ずかしいじゃない。」
「そう言われるともっと聞きたくなるな。」
「サド。」
「それがなに?」
「開き直んないでよ!」
「男と女どっちがいいの?」
「また勝手に話進めるし。」
「どっち?」
「えー・・・。女の子と男の子一人ずつ。」
「男は駄目だよ。」
「なんで?」
「(同じ男で)ムカつくから。」
「意味分かんない。」
「女だったら似がいいな。」
「そういう恥ずかしいこと、真顔で言われると照れるんですけど。」
「別に恥ずかしいことは言ってないけど。」
「じゃあイルミは、女の子が欲しいの?」
そう聞くとイルミはうーん、と首をかしげ、こう言った。
「どっちもいらない。」
「は?」
「こどもはいらない。」
「なにそれ。」
「こどもうるさいし。ムカつくし。」
「うるさいって・・・。
「それにこどもができたらオレがを一人占めできなくなる。だからいらない。」
「な、なにそれ。自分勝手だなぁ・・・。」
「まだいい、ってことだよ。」
「ふぅん。・・まぁ、あたしもそんな欲しいわけじゃないんだけどね。」
「うん、ならいいじゃない。それまでちゃんと避妊するから安心して。」
「なんでそこでそういう変なこと言うかな、イルミは!」
「はっはっは、顔真っ赤。」
「表情変えないで笑わないでよ!」
─オレがを一人占めできなくなる
なんて言われたら、嬉しいに決まってる。
それに、あたしもイルとのこういう二人でのやり取りが好きだから、ま、いっか。
ちなみに、キキョウさんは早く女の子を産みなさいって、催促してくるんだけどね。
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結婚後の二人の何気ない日常。