「疲れた・・・。」
暗い夜道を歩いてるのはバイトの帰り。
家に着く頃には多分11時くらい。
こういうとき、どこでもドアがあったらいいなって思う。
疲れてるのになんでまた歩いて疲れなきゃいけないんだろう。
家帰ったらゴハン食べて・・・お風呂入って・・・それから電話しよう。
Lはバイトのとき帰ったら電話しないと怒る。
心配してくれてるんだろうけど。
「・・・・あれ?」
家の電気が着いてた。
一人暮らしで親はいない。
消してきたはずなのに。やだなぁ、勿体無いなぁ・・・。
電気代だって馬鹿に出来ないんだから。
でもなにかおかしかった。
鍵を開けようとしたら、既に鍵が開いていた。
鍵は絶対に閉めた。鍵だけは何度も確認するもの。
そう思いながら恐る恐るドアを開けてみた。
「おかえりなさい。待ってましたよ。」
ドアを開けたら、見慣れた人物がいた。
「ただいま・・じゃない、なにやってるの、L。」
Lがいた。
なんでいるんだろう。
「が心配でつい。」
「心配してくれて有難う。でもね、ビックリした。」
「すみません。」
「ドロボウじゃなくて良かった。」
「バイトお疲れ様です。」
「ん。Lは?お仕事。」
「放ってきました。」
「え!?」
「が気になって。」
「・・・・・はぁ。」
「どうしたんですか。」
「んーー・・・バイトの疲れ一気に取れちゃった。」
「それは良かったです。」
「ありがと、L。」
Lはいつもの座り方でちょこんと居間に座りながら私を迎えた。
と言ってもここは私の家なんだけど。
普段いるはずのない人がいるって、なんかこそばゆい。
「今日はここに泊まってもいいですか?」
「いいよ。なんにもないけど。」
「いいです、がいるんで。」
「上手いこと言うね。」
「本当のことですから。」
Lに思いっきり抱きしめてもらって、
あたしは多分、世界で一番幸せなんじゃないかと、そう思った。
(ところでさ、どうやって中に入ったの?私、Lに合鍵あげてないよ。)
(私を誰だと思ってるんですか。)
(・・・・・それ、れっきとした犯罪だからね。)
(貴女に逮捕されるならそれもいいですね。)