ある晴れた昼下がり

こんな日は外に出て出かけるのが一番




と、言いたいところなのだがなにぶん名探偵の仕事は忙しい。

その上、顔も世間様に知られていない、いや、知らせていない。

自分の命の危険に関わるとかなんとか。

しかし、いざというときばかりは自分から表に出て行動をするという頼もしさ。

そんな名探偵さんと一緒の部屋で退屈そうにしているのは愛しい彼女さん。














。」

「なぁに?エル。」

「暇じゃないんですか?」

「んー・・・暇だけど・・ワタリさんがね、退屈しないように、って雑誌とゲーム用意してくれたの。

なんかわざわざ悪いよね、私なんかのためにさぁ。今度ワタリさんにお礼のクッキーかなんか作ってあげようかと思うんだけど・・・

甘さ控えめで紅茶の葉っぱが入ってるヤツにしようかな。」

「私にも作ってくださいよ。」

「え?エルにはいつも作ってるでしょう。今だって現在進行形で食べてるし。」

の作ったクッキーならいくらでも食べたいです。」

「ダメよ。エルはクッキー作ったらそれしか食べないんだもん。ちゃんとゴハンも食べるって約束するなら作ってあげるけど。」

「・・・・はい。じゃあ食べます。」

「・・じゃあって・・。」












ソファに寝転がりながらのと、パソコン前のデスクチェアに座りながらのL。

ふと、立ち上がりソファまでのそのそと向かうL。

それに気づいたは寝転がっていたぶん、Lのために空けてあげた。














「どうしたの?お仕事は?」

「休憩です。」

「お疲れ様、名探偵さん。」

、」

「なぁに?」

「すいません。」

「なにが?どうした?」

「私がこういう仕事をしているから、貴女と外を歩けない。普通の恋人のように遊園地に行くことも、ままならない。

・・・そのぶん、には寂しくてつまらない思いをさせてるんじゃないかと思うと、・・・・申し訳ないです。」

「エル。らしくないね?」

「離れて欲しくないんです。」

「私が?」

「はい。」

「離れないよ、私は。それに、私は外に出なくてもいいよ。そりゃ・・エルと一緒にいっぱい外にお出かけできたらすごく嬉しいし、

楽しいだろうけど、私はエルと一緒にいられるだけで嬉しいし幸せ。それに、普通の恋人っていうけど、私には、もうこれが普通なの。」

「・・・そうですか。」








にそう言われると、なんだか嬉しそうな、ほっとしたような、そんな顔をしている。

ふと、覗き込むようにしての頬にちゅ、っと軽く音を立てながらキスを落とす。

そんな可愛らしいキスにさえ、は顔を少し赤くした。

のそんな反応が楽しいのか、Lはまたキスを一つ、二つ、と今度は唇に落とした。










「ん・・」

「・・そんな、可愛らしい事を言われてしまったら、我慢出来なくなってしまうじゃないですか。」

「バカ。」

「バカで結構ですよ。貴女に言われるのなら。」

「世界の名探偵さんにバカなんて言えるの、私だけの特権かな。」

「そうですね。」






そう言いながらLはをそっとソファの上に押し倒し、そのまま首元に顔を埋め、そこに自分のだ、と主張するように

紅い印をいくつかつけていった。すっと、服の中に手を入れようとした、そのときだった。

ふいにがLの肩に両手を添えて起き上がったので中断されることになった。








「どうしたんですか、いいところで・・」

「軽い。」

「・・は?」

「エル、軽すぎない?」

「何がですか。」

「体重。」








あぁ、と納得したようなそんな顔と同時に、なんだ、そんな事のタメに事を中断されてしまったのか。

そんな残念そうな表情で親指を咥えた。










「何キロあるの?」

「・・50くらいじゃないですか?最近計っていないので正確にはよく分かりませんけど。」

「50?!軽いよ、軽い軽い!!だってエル、身長180くらいあるでしょ。」

「多分そのくらいじゃないですかね。」







自分のことに興味が全くなさげなその返答。

そんなエルを頭のてっぺんから足の先までじぃっと見つめる








「信じられない。」

「?」

「だって180くらいあるのに50って!!しかもエルってば毎日毎日あり得ないくらいの糖分取ってるのに。」

「頭使ってますからね。自然とカロリー消費されるんでしょう。」

「だからって軽すぎる。栄養が偏ってるからだよ。」

「・・・野菜は、食べません。」

「またそういう事言う。あー・・羨ましいなぁー・・・私なんてエルみたいに毎日お菓子ばっかり食べてたら今にお相撲さんみたいになっちゃう。」

「大丈夫ですよ、はまだまだ。」











そう言って優しくの頭を撫でるL。

くすぐったいのか、目を瞑りそれを嬉しそうに受ける

そして立ち上がり、はなにやらキッチンの方へと向かっていく。














「何処行くんですか?」

「え、お台所に。」

「どうして。」

「エル、クッキー食べたいって言ってたでしょ?」

「言いましたけど・・」

「今から作ろうと思って、」

「どさくさに紛れて中断したままにしないでください。」

「え、」

「クッキーは後ででいいので、今はが食べたいです。」

「ちょっ、エルッ、まだ昼ッ・・」

「私の昼食です。」









もクッキーも美味しく頂きました。

太らないのは、多分いつもを食しているかと思いますよ、と言ったら真っ赤になって怒られました。














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エルたすに食われてください。
ワタシも食われたいです。