「竜崎ってさー。」

「なんですか。」

「ヴィジュアル系なら結構イケるんじゃないの?」

「・・・・・・はい?」











全くこの人は。

何を言い出すかと思えばこんな事を。

私が?

ヴィジュアル系?

アレですよね。

確か、あの・・アレです。

そう、エック●ジャパンとか、ル●シーとか、そういうヤツですよね。(どっちも今はないよ、エルたす。)













「どうしたの、ちゃん。急にそんなこと言い出してさぁ。」




の隣にいたミサが、『えっ、マジかよ』みたいな顔をしながらに聞いた。

そのまたミサの隣にいたライトも、珍しくミサと同意見らしく、うんうん、と頷いていた。




「そうだよ、ちゃん。竜崎なんてどうみたってルックスがいいとは言えな・・んー、んっ、ゴホンッゲフンッ。」

「ライト君、今更わざとらしい咳をして自分の言いかけたことを誤魔化さないで下さい。」

「ライト君、それは失礼だよっ。竜崎はかっこいいよ!!」

・・。」

ちゃん・・・もう少し目を養ったほうがいいよ、竜崎さんの何処が」

「ミサさん、うるさいです、黙ってください。がかっこいいと言ってるんですからいいじゃないですか。」










そう言ってライトとミサをひと睨みしながら、を後ろからぎゅうっと抱きしめた。

竜崎のその行動に少し照れながらも、嬉しそうに後ろから廻されている手をぎゅっと握り返した。













「で、どうしたんですか?」

「ん?」

「なんでいきなりそんなことを・・」

「あぁ!!そう!!竜崎って、ヴィジュアル系でいけそうだな、って思ったの。」

「・・・何故。」

「隈がよく似合ってるから。」

「・・・・・・・・・・。」

「「ブッ。」」









『隈がよく似合ってる。』なんて、褒め言葉としてとっていいのだろうか。

別段褒め言葉でもない言葉に竜崎はどう反応していいか分からなそうにしているし、ライトとミサは同時におかしさで噴出していた。

大体、隈がよく似合ってる、なんて言われている人をそう見たことがない。

いるとしたら、今まさにここにいる竜崎だけである。

しかも、天然の隈だ。メイクじゃない。








「・・あの、それは、褒め言葉として受け取っていいんでしょうか。」

「え、褒めてるつもりだったんだけど・・・嫌だった?」





ちょっと申し訳なさそうに首をかしげて竜崎の顔を覗きこむが可愛らしかったのか、竜崎は首を横にブンブンと振り

『いえ、嬉しいです、有難うございます。』なんて言っている。

それを見てライトとミサがまた噴出し、笑いをこらえきれなくなってきていた。








「でね、」

「はい?」

「竜崎にこれ着て欲しいんだけど。」

「・・・。」







何処から持ってきたのか、この娘は。

ゴソゴソとカバンの中から取り出したのはヴィジュアル系のバンドの人たちが着ていそうな衣装。

なんだか着るのがとても面倒くさそうな上に暑そうだ。

そこまでゴテゴテした服ではなく、レストランのウェイター服を少しヴィジュアルちっくにしたような、そんな服。

しかし普段、無地のTシャツにくたびれたジーンズしか着ない竜崎にとってこれ以上ないほど面倒くさい服だった。














「・・・・これを、私に?」

「うん、着て?」

「嫌だと言ったら?」

「・・・・どうしよう。」














考えていなかったのか。

しかし、どうしようか、と俯きながら真面目に悩むを見てキュンときた流河は即座に答える。












「嘘ですよ、いいです。着ます。」

「え、いいの?」

「他ならぬの頼みです。こんなのを着るだけでが喜んでくれるのなら。」

「わぁーいっ。じゃ、早速着て着て!!」






竜崎の背中を早く早く、と押しながら隣の部屋へと追いやる。

その様子を見ていたライトとミサは『えぇ・・ホントに着ちゃうの?』みたいな顔で隣の部屋へ行く流河を見送った。


































5分後

気だるそうにひょこひょことその服を着て出てきた竜崎を見てさっきまで微妙な顔をしていたライトとミサは思わず

『おーっ』と歓声をあげ、『人間ってやれば変わるもんなのね』『あの格好だったらなんとかモテるんじゃないか?』などと好き勝手な事をヒソヒソ話していた。










「・・・・聞こえてますから、そこのキラ容疑者二人。」

「「キラじゃない!!」」

「ね、ねねね、可愛いでしょっ、可愛いでしょっ!!竜崎可愛いでしょっ!!」

「・・・、可愛いじゃなくてかっこいいとは言ってくれないんですか。」

「かっこいいよ!!」








がそう言うと照れたように後頭部をポリポリかいた。

竜崎のその姿は、もう普通にヴィジュアル系のバンドにいるんじゃないか、と思う程だった。

多少、が髪の毛をワックスで柔らかめにしたり、目の上を下の隈と同じように黒くアイラインをいれたからというのもあるが。












「うん、でもこれは結構似合ってるんじゃないか、竜崎。」

「うん、竜崎さんの意外な一面発見。変わるもんだねぇ、うん。」

「・・なんだかすごく動きづらい服ですね・・。」









いつもゆたりとした服を着ているからか、なんだかとても動きにくそうにモソモソと落ち着かない様子の竜崎。

しかしは大満足といった様子で『あーっもう、竜崎可愛い!!』などと言いながらぎゅうっと抱きつく。













「もうさー、竜崎、このままヴィジュアル系バンドやっちゃいなよっ。」

「あ、それいいかもね、竜崎さんとライトで。」

「ライト君はダメだよ。」

ちゃん、なんで僕はダメなんだい?(竜崎がよくて僕がダメなんて・・!!イケメンキャラとして許せないぞ。)」

「ライト君はどっちかってゆうと、KAT-TUNとか、ジャニーズ系ぽい。」

「あぁ!!ミサもそう思うー。」

「竜崎はねぇ、ベースがいいなっ。」

「ベースですか。」











とミサで勝手に竜崎とライトの所属を決め始め、盛り上がっている。

ライトは『どうしようか、今からでもジャニーズって入れるのかな。もう19歳だけど。』なんて、本気で考えている。




















「・・・・私世間に顔出せないんで盛り上がったところでどうしようもないんですけどね。」















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管理人の趣味丸出しな駄作でした。ワラ
あぁん、エルたすがV系バンドでベースとかやってたら、なんて考えただけで萌える。

そんなワケで趣味丸出し絵を、描いてみたり。→