「あーー、竜崎、また散らかしてるよ、もうっ。」









床に散乱した資料。

食べ散らかしたお菓子のゴミ。

とりあえず一言で言うならば『汚い』














「すいません。」

「もー・・すいませんとか言っていつも散らかすじゃない。」









ヒョイヒョイっと散らかったお菓子のゴミを拾い上げてゴミ箱に捨てていく。

同時に散乱した資料も拾って綺麗にテーブルの上へと積んでいく。








「ありがとうございます。あ、そのお菓子、美味しかったです。」





が捨てていくお菓子の箱のパッケージを見て呑気にそんなことを言っている。





「コアラのマーチ?また買ってきてあげるよ、・・・竜崎がちゃんとお片づけできるようになればね。」

「・・・・なるべく。」







それにしても、この散らかっているこのお菓子の箱。

こんなにたくさん食べてどうして太らないのか、不思議であると同時になんだか羨ましい。

細いくせに意外と筋肉あるし、力もあるし、・・・竜崎ってなんかおかしい。







は几帳面ですね。」

「竜崎がそういうの気にしなすぎなの。」

「少しは気にしますよ。」

「だったら片付けてね。」

「これとそれは別です。」

「別じゃありません。」

「別です。」

「ハイハイ。」







そう言いながらまたヒョイヒョイとゴミを拾い上げていく。

甘いお菓子ばっかり。

最近はコアラのマーチとチョコボールがお気に入りらしく、その箱がやたらとちらつく。

ふと、散らかったチョコボールの箱を摘みあげると、それを見た竜崎がふと声を漏らした。






「あ、待ってください。それ捨てないでください。」

「え?なんで。」

「貸してください、それ。」

「はい。」




そう言われわけも分からず竜崎にチョコボールの箱を渡すと、中身も入っていないその箱の口を

開けてじぃっとそれを見つめた。






「あぁ、やっぱり、これでした。」

「だから、どうしたの?まだ中身残ってた?でも危ないから食べちゃダメだよ?」

「・・・そこまでして食べたくないですよ・・。違います、これをにあげようと思って。」





ビリビリ、と箱の口を破ってその破ったものをに渡した。






「・・金のエンゼル。」

「はい。前に集めてるって言ってましたよね。後1枚で集まるとか・・」

「言ってたけど・・・え?いいの?もらって。」

「いいですよ。私には必要ありませんし、にあげたくて食べてました。」

「わーっ、嬉しいッ、有難うっ!!!!しかも金のエンゼルは1枚で応募できるんだよっ。」

「はぁ・・。」








金のエンゼルだか銀のエンゼルだかよく分からないけど、・・・が喜んでくれればそれでいいです、

そう言って手元にあるコアラのマーチをボリボリと食べ始めた。

金のエンゼルにご満悦なは、まぁ散らかしても私が片付けてあげるからいっか、なんて考えながら嬉しそうにまた部屋の片づけを始めた。


















「・・散らかしておけばずっとここにいてくれますしね、は。」









金のエンゼルラッキーマン竜崎がそうボソリと言ったことに気づかず、気分よく資料をテーブルの上へ置いておく。

その後また確信犯のようにお菓子のゴミを散らかす竜崎だったが、金のエンゼルで気分のいいは気持ちよく片付けてあげていた。

竜崎がをここに引き止めておく一つの理由だということも知らずに、彼女は今日帰りに葉書を買って明日早速応募しよう、など呑気に考えた。












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後1枚が出ません。
おもちゃの缶詰がほしいです。