今、どうしても欲しいものがありますか?
と聞かれたら
私は即座に答えるだろう
貴女の心というものが欲しいと
隣の○○君
「嫌ですよ、私がこっちに座ります。」
「何言ってるんだよ、お前最初そっちに座ってただろ。」
「知りません、知りません。ヅライト君の見間違いじゃないですか?♪見間違いなーのさっ♪ですよ。」
「ヅライトって言うなぁぁぁっっ!!!!!変な誤解招くだろっ!!!!しかも歌うなっ、お前が歌うとおかしいんだよ!!」
「いいじゃないですか。とにかく、私はどきません。」
(このやろうっ・・・!!!)
何を言い争っているかと思えばこの二人。
どうやら席の取り合いをしているらしい。
さっきまでと向かい合わせで座っていた流河はライトが来た途端、そそくさとの隣の席へと移動し始めたのを
ライトが文句を言い、流河は断固としての隣の席からどかないこと主張していた。
「・・・ははっ、いいよ。席くらいで言い争うなんて子どもらしいしね。僕がこっちの席に行こう。」
「そうですよ、ライト君が最初からそうしてくれれば言い争いにならなかったんです・・全く・・これだから子どもっぽいヒトは・・」
「お前が言うなッお前がぁぁぁ!!!!!!お前の方がよっぽど子どもっぽいんだよっ。」
「はい、そうですね。」
「(うぜぇっ・・・コイツうぜぇっ・・!!)」
ライトの眉間がピクピクと痙攣しているのがよく分かる。流河の皮肉っぽい一言一言にイライラしている。
一方流河は何食わぬ顔でいつもの座り方で『どんなもんですか』とでも言いたげな顔でライトを見ている。
それがまたライトの苛立ちを駆り立てているのだ。
「ライト、はい。出来たよ。」
救いの手とでも言いたくなるの登場。
キッチンでライトのゴハンを作っているが戻ってくると、ライトも流河も急に顔色が先程よりも明るくなる。
「あぁ、ありがとう、ゴメンな。わざわざ・・」
「そうですよ、二度手間かけさせてますよ。」
「お前は黙れ。」
「さん、ライト君が私に冷たいです。」
「ライト、どうしたの?ダメだよ、仲良くしなきゃ。」
「(えぇ・・僕が悪いのかよっ・・。)」
の服の袖をクイクイっと引っ張りライトが自分に冷たい、と訴えかける流河。
もうそんな流河の姿が憎たらしくて仕方ないライト。
そんなの知ったこっちゃないは二人に仲良くしなきゃダメだよ、とまるで母親のようで。
「、やっぱり料理上手いよな。」
「え、有難う。ライトのお母さんみたいにもっと上手くなりたいんだけどね。」
「いや、十分に上手いから大丈夫だよ。このスープ、スゴク美味しいし。」
「あ、ホントに?さっき流河君も美味しいって言ってくれたんだ。」
「ハイ、すごく美味しかったです。さんが私に野菜を食べやすいように作ってくれたんですよね。」
『ね?』と確認するように首をかしげながらにそう言い、そしてライトに言い聞かせるように。
流河がそう問うとも『うん、そうだよ』と言うもんだからライトの流河へのイライラは積もるばかり。
当たり前だ、それを狙ってるんだから、流河は。
からの返答を聞いた流河は勝ち誇ったような、そんなような目で改めてライトを見る。
ライトのスプーンを持つ手がフルフルと震えている。
落ち着け、落ち着け僕。
これは流河の罠だ。
ここで僕をイライラさせて僕を怒らせ、そしての好感度を下げさせるつもりだ。
その手には乗らないからな。
大丈夫。これしきで・・・
「ライト?大丈夫?なんか手がプルプルしてるけど・・」
「さん、大丈夫ですよ。ライト君はきっとひ弱なのでスプーンを持っただけでもうガクガクしてしまうんですよ。ひ弱症候群です。」
「何だよそれ!!!ひ弱症候群ってなんだよ!!!;;大体スプーンを手にしただけでガクガクするってどんだけだよ!!!」
「ラ、ライト、落ち着いて・・」
「そうですよ、ライト君。ちょっとした冗談ですよ・・。カルシウム足りてますか?」
「(お前のせいだよっ、お前のっ・・・!!)」
しまったぁぁっ!!!!
まんまと流河の罠にハマってしまった・・・!!!!
こうして僕を興奮させ怒鳴らせ、そしての好感度を下げさせるつもりだな、そうだ、絶対にそうだ。
クソッ!!やられたっ!!!!
勝手に一人で悔やむライトだが、流河だって実際そこまで考えていないだろうに。
ただ単に流河のは嫌がらせだ。
べつに罠なんかでは、ない。
「あ、そうだ、ライト。」
「ん?なに?」
「今度さ、和英辞典貸してもらえないかな。」
「和英辞典?いいよ。テスト勉強?」
「うん。流河君から英語の宿題出されてさ、それが全然わかんないから・・」
「だったら僕が手伝ってあげ「絶対に、ダ メ です。」
「・・・なんだよ。」
「ライト君にやらせたらスグに解いてしまうのでなんの意味もありません。よってダメです。それともなんですか。さんの宿題を横取りして
さんの勉強力の低下をもくろんでいるのですか。最低ですよ貴方。」
「なんでそこまで話が飛躍するんだよっ!!;」
プイっとライトから顔を逸らす流河。
明らかに呆れているライト。
そんな二人を見ていたはおかしくなり、思わず吹き出し、こんな事を言った。
「なんか、ライトと流河君って、面白いね。漫才見てるみたい。あ、そうだ、コンビ組んで『吉本』入れば?」
「「絶対に嫌だ(です)」」
「残念。」
ライトの食事も終わり一段落すると、が隣の部屋からガタガタと引っ張り出してきたらしく、それを抱えてリビングにやってきた。
「ねぇ、二人とも時間、ある?」
「はい、ありますよ。」
「僕も大丈夫だよ。」
「アレ、ライト君はもうお眠の時間だから帰るって言ってませんでしたっけ?」
「誰が!!!いつ言ったんだ、そんなこと!!」
「よし、じゃあこれやろうっ。」
ライトと流河の会話を見事に無視して『これやろうっ』と出してきたものは、人生ゲーム一式。
ライトは、『久しぶりにこれもいいね』などと言っていたが、流河は『?』なんて顔をして人生ゲームを見つめていた。
「なんですか?これ。」
「人生ゲームだよ。やったことない?」
「はい、ないです。初めて見ました。」
「珍しいな、人生ゲーム知らないヤツって。」
「なんですか、ライト君。私がこのゲームを知らなくて貴方はこのゲームを知っているという事実に今優越感を感じたでしょう。」
「感じるかよっ、人生ゲームごときでっ!!なんでお前そんなに捻くれ思考なんだよっ;」
フンッとでも言いたそうな流河にかまわず、が『じゃあやり方、っていうか遊び方教えてあげるね』と言うと、さっきとは打って変わったような
表情で『ハイ、お願いします。』と言う流河の姿にもう苛立ちを感じるというか、呆れを感じるライトがいた。
「あのね、このサイコロ振って、出た数だけこのボードを進んでいくの。」
「なるほど、スゴロクと一緒ですね。」
「あぁ、そうそう。それと同じ感覚。でもスゴロクなんかよりも人生ゲームの方が面白いよ。」
「そうなんですか?」
「人生決まるんだよ、このゲームで。」
「えっ、ホントですか?こんなもので?」
「・・・ライト、嘘を教えちゃダメだよ・・;(信じると思わなかったけど)決まるわけないよ、流河君。こんなので人生決まってたら私今ごろ自己破産してるはずだよ。」
「ライト君、嘘はいけませんよ。いい死に方しませんよ。」
「や、まさか信じるとは・・」
「貴方と違って私は純粋なんですよ。」
「自分で言うなよ!!!」
「まぁいいや、じゃあやろうよ。」
早速ひろげたその人生ゲームのボードにまず突っ込みを入れたのはライト。
「ねぇ、。この人生ゲーム、おかしくない?」
「え?なんで?」
「おかしいよね?おかしいよね?なんで駒に【全裸になる】とかあるの?!どうしたの、この人生ゲーム!!」
駒にはおかしなことばかり書いたあったのだった。
【下ネタを大声で叫ぶ】とか【焼きそばパンを買ってくる】などとワケの分からないことばかり書いてある。
人生ゲームを初めてやる流河は『・・・・これが人生ゲームですか・・・』などと言いながら親指を咥えながらジィっと人生ゲームのボードを見ている。
「あぁ・・なんか、これ・・買ったんじゃないんだよね。確か町内会のビンゴ大会でもらったヤツ。あ、会長サンの手作りだって言ってたよ。」
「だからか・・。」
「本来の人生ゲームは違うんですか?」
「あぁ、こんな下品なことは書いてない。」
「まぁいいじゃん、面白そうだし、ね。私もこれ、貰ってから初めてやるんだよ。」
が楽しそうにしているのであえてもう何も言わないライト。
流河は『早くやりましょうよ』とせかしてる。
「じゃあ最初、順番決めよう、順番。」
「そうだな。じゃあジャンケンで。・・・流河、ジャンケンは知ってるよな。」
「馬鹿にしないでくださいよ・・・・。ジャンケンくらい知ってます。」
「ハイ、最初はグー、ジャーンケン・・・ホイッ」
ライト→グー
→パー
流河 →パー
「負けですよ、ライト君。」
「見れば分かるよ;」
「じゃあ、はい。流河君と私でジャンケン・・」
「はい。」
「はい、ジャーンケン、ホィッ」
→チョキ
流河 →グー
「流河君、ジャンケン強いね。」
「そうですか?」
「運だよ、運。」
「負け惜しみはやめてください、みっともないですよ。」
「・・・・。(コイツはいちいち・・っ・・;)」
「じゃあ、ハイ。流河君が一番だからね。」
そう言ってサイコロを流河に渡す。
おかしな人生ゲーム大会が今始まった。
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ライトがやられキャラだね。ワラ