想う気持ちがこんなに重いなんて
知らなかった
教えてくれた貴女に感謝します
隣の○○君
「じゃ、また明日ね。」
「あぁ、ちゃんと勉強しろよ?」
「・・・なんとなく、しとくよ。」
「なんとなくかよ。」
「流河君も、気をつけて帰ってね。」
「はい、有難うございます。」
ワケの分からない人生ゲームも終わり、一段落したところで今日は遅いからもう帰ろう、と、ライトと流河は帰るべきと、の家を後にした。
「・・・流河。」
「なんですか、ヅラ「だからその呼び方やめろって言ってるだろ。」
流河が言わんとしていることを素早く自分の言葉で遮る。
不満そうな顔をしながら改めて『じゃあ、なんですか、ライト君。』と返した。
ライトは『じゃあってなんだよ、じゃあって。僕の本来の名前はライトでいいんだよっ・・』などと言おうともしたが、
またややこしくなるのが嫌だったのか、それは心の中にしまっておいた。
「お前さ、・・・のこと、好きなんだろ?」
「はい、好きですよ。」
「(すごいあっさり言うな・・)・・・負けないから。」
「はい。私だって負けたくありません。」
「・・・じゃあな。」
「さようなら。」
家が近いライトはそこですぐに流河と別れを告げた。
一方、流河は何処に住んでいるのかも分からないが、ライトと別れた後すぐにポケットからケータイを取り出し
帰るべきであろうところへと電話をかけた。
「ワタリ、今すぐ車を。」
「はい、今はどちらに?」
「学校から少し離れた3番地だ。」
「はい、ではすぐに行きますので、少々お待ちくださいね。」
5分もかからないうちに流河の元に車の迎えがやってくる。
相変わらず高そうな車に乗っている。
ドアが開き、中に乗ると丁寧に靴を脱ぎ、また体育座りのような格好で後部座席へと座った。
「・・竜崎。」
「なんだ?」
「最近、貴方は本当に楽しそうにしていますね。」
「・・・そう、見えますかね?」
「はい。─・・いつも、話してくださる女性のことがそんなにお好きなんですね。」
ホッホ、と優しく笑うワタリに、流河、いや、竜崎は口を紡ぎながら何か言いたげにモゴモゴとしていた。
「・・・正直、」
「はい?」
「私は、・・・人を好きになるというのは、初めてだ。」
「はい。」
「どうしていいか、分からないんです。」
「フォッフォ・・それは、私にもわかりませんな。」
「・・・。」
「だけれど、その気持ちを大切にすることはとてもいいことですよ。」
ワタリがそう言うと『そうですね。』と一言つぶやくと、竜崎は今日に夕飯を作ってもらったこと、
その後一緒に人生ゲームをしたことを思い出し、ふっと口の端をあげて静かに笑った。
ふとしたときに思い出すのは彼女のことばかりだった。
あぁ、本当に好きで仕方ないんだ、と実感する瞬間でもあった。
明日は、今日よりも勉強の時間をのばしてやろうか、なんて考えながら。
そうすれば一緒にいられる時間が増える。
そう考えると、今から明日が楽しみで仕方がなくなった。
「違いますよ、ここの問題。」
「え、ウソ。」
「ホラ・・ここが。」
「・・・・・・ホントだ。あーっもう!!この数学め。何処まで私を苦しめれば気が済むんだい、お前はっ!!」
キィッ!!とシャープペンの頭を無駄にカチカチカチカチ押しながら苦手な数学に対して文句を言うを
見た流河は、思わず『ふっ』と噴出した。
「・・・なんだい、流河君。数学に振り回されてる私がおかしいのかい。」
「はい。」
「・・・。」
「本当に面白い人ですね、貴女は。」
「褒められてるんですかね、それは。」
「はい、すごく。」
「・・ありがと、う?」
「こちらこそ楽しませてくれて有難うございます。因みに問5も間違ってますよ。」
「えっ!!頼むよ、勘弁してよ・・。」
何を頼んで勘弁してほしいのか。
間違ったのは自分自身なのに。
そんなが可笑しくて。
見ていて飽きませんね、そんな顔をしている流河。
見つめる先には間違っていると言われた問題を睨みながら必死になって解いているの姿。
「・・幸せって、こういうこと言うんですかね。」
「え?なぁに?」
「いえ、なんでもないです。」
「流河君ってさー、なんでそんなに頭いいの?いい勉強法とか、あるの??」
「・・・実はですね、」
「うん。」
「私、進研ゼミやってるんですよ。」
「え!!?マヂでか!!え、え、アレっていいの?なんかさ、通信教育みたいのって続かなそうなイメージなんだけど。
『赤ペン先生なら大丈夫!!(б∀б)/』てヤツ??1日10分の勉強でも平気って本当?」
「・・・あの、」
「ん?」
「すいません、・・嘘なんですけど。」
「・・・・・・。」
呆気に取られる。
その反応を見て笑いがこらえきれない流河は口をモゴモゴさせながら必死にこらえている。
「・・・ですよねー。」
「はい。・・・まさか信じるとは思わなくて。」
「だって流河君、真顔で言うから。」
「でも、高校生にもなって流石に」
「やらないよね。」
「そうですよ。」
「流河君はきっと嘘つきの天才になれると思うよ。」
「・・・・それはあまりいいことではないですよね。」
「そうだね。でもポーカーフェイスっていいね。ババ抜き強そう。」
『じゃあ今度やってみましょうか。』なんて言いながらケーキを頬張る流河を見ては『勉強できるのもスゴイけど毎日毎日こんなに
甘いものばっか食べててどうして太らないんだろう。』なんて疑問も口に出そうになったが、話し出すとキリがなくなるのでそのまま問題を解き続けた。
それから1時間もすると、今日やったところの問題を流河に見てもらい、間違っているところは流河にしっかりと教えてもらい、いつものケーキ屋を後にした。
「ありがとう、流河君。こんな時間まで見て貰っちゃって。」
「いえ、構わないですよ。」
貴女といれる時間が増えましたから
「流河君ってさ、甘いものならなんでも食べれる?」
「はい。基本的に甘いものは大好きです。」
「そっか。・・・・よく太らないね。」
さっき疑問に思っていた事を今ふと問い掛けてみる。
「頭を使うとカロリーも消費されます。」
「ナルホド。」
ナルホド、と言いつつも『そんなちょっとやそっと頭使ったからってあの糖分の取り方は・・・普通じゃないよね』なんて思うのだった。
そんな帰り道、いつものように流河がを家まで送ろうとしていたのだが、今日はちょっと違った。
「あ、流河君、今日はお家までじゃなくて大丈夫。」
「何故ですか?」
「あのね、今日はちょっとバイト先に寄ってくから。」
「そうですか・・。」
「ここからスグ近くなんだっ。だから、有難うッ。」
「いえ、気をつけてくださいね。」
「うんっ。じゃあまた明日ね。」
「はい、さようなら。」
今日はバイト先に行くらしく、お店から少し出たところで流河と別れを告げた。
シフト表を出しに行くとか。
空も少し暗くなっていたのでいつもよりも早足で目的地へと向かった。
「これ、お願いします。」
「はい。あれ、さん今はテスト期間中なんだよね。」
「はい、そうなんですよー。」
「頑張ってね。」
「はぁい。」
店長にシフト表を渡し目的を果たしたはさっさと家に帰ろうと、そそくさとバイト先を出て行った。
しかし、外に出たらバイトでよくシフトがかぶっている男の先輩がに向かって手を振っているのを見て足を止めた。
「さんっ、どうしたの?テストだから休んでたんじゃないの?オレに会いにきたとか?」
「違いますー、今日はシフト表だけ出しにきました。」
「あー、そっかそっかー、なんだぁ。オレもシフト表出さなきゃなー。」
「まだ出してないんですか?早くしないと店長に怒られますよー。」
「あはは、そうだね。」
「じゃあ、私これで。」
「え、あぁ、うん。気をつけて帰ってね。」
「はいっ。」
バイト先の先輩に別れを告げると、足早に家へと向かった。
実を言うとはこの先輩があまり得意なタイプではなかった。
何かとすぐに絡んでくるのが苦手だった。
しかし立場上、後輩なのでそんなこと言えないし、態度に出してもマズイだろうと。
嫌いなわけではないのだが、あまり関わりたくはないようだった。
「あ、ライトに和英辞典借りてこ。流河君に出された宿題、全然手つけてないや。」
自分の家に差し掛かる前にあるライトの家の前でふと足を止めインターホンを押す。
インターホン越しからはライトの母の優しそうな声が聞こえた。
『あら、ちゃん?どうしたの?』
「あ、おばさん。ライトいますか?」
『えぇ、いるわよ。ちょっと待っててね。』
「はぁい。」
ライトの母に言われ、玄関先で待っていると、すぐにライトが家の中から出てきた。
手には和英辞典を持って。
「あ、ライト、あのね、」
「これ、だろ?」
「え、よく分かったね?そう、和英辞典借りにきたの。」
「だと思った。どうする?上がってく?」
「いいの?」
「いいよ。」
「じゃあ上がってく。」
「だったら後で渡してもよかったな。」
家の中に入ればライトの母が『あら、ちゃんが家に来るの久々ねぇ。ちょっと待っててね、お茶用意するから。』なんてニコニコとしている。
はこの雰囲気がとても好きだった。
自分の家では両親が仕事で帰ってこれない事が多いからこんなやり取りがあるライトの家が好きだった。
「ライトの部屋相変わらず余計なモノは置いてないね。本ばっか。」
「本もいいよ、なんか読めば?」
「えー、いいよ。ライトの部屋にあるの難しいのばっかだもん。私童話が好き。」
「そっか。どう?勉強は。」
「うん、・・・多分。」
「ははっ、なんだよ、それ。・・・流河に、教えてもらってるんだろ?」
自分で流河の名前を出したライトの顔は、なんだか複雑そうな顔をしていたが、にはそれがなんの意を指しているのか
なんて全く検討がつかないし、そのまま話を続けた。
「うん。流河君もさ、ライトと同じくらい分かりやすく教えてくれるんだ。」
「へぇ、・・そっか。」
「ライトはきっとまた学年トップだね。」
「取れるといいけどね。」
「取れるよ、ライトなら。」
その言葉が、今までずっと頑張ろうって、思わせてくれたんだ
がそう言ってくれたから、頑張ってきたんだ
「頑張るよ。」
「うん、頑張れ。」
「もな。」
「へい。」
しばらくライトと話し込んでいると時計の針はもう10時30分を指していた。
家が近いから遅くなってもそこまで問題はないのだが、なんせテスト期間中だ。
ライトだっていくら頭がいいといっても少しは勉強するのでそれの邪魔をするのは悪いだろうと、そう思い今日はもう帰ることにした。
「ゴメンね、こんな時間までお邪魔しちゃって。」
「いつものことだろ。」
「でもほら、テスト期間中だしね。」
「別に気にすることないよ。」
「あ、辞書ありがとね。」
「ん、いいよ。いつでも貸すし。」
「じゃあ、おやすみなさい。」
「おやすみ。」
ライトの家から1分もかからない程度の距離の自分の家。
郵便受けから届いた手紙を確認すると、それを手に家の中へと入った。
家にはまだ誰も帰っていない。
手紙をテーブルの上に無造作に放り投げると、ソファにゴロンと横になりながらライトに借りた辞書をパラパラとめくる。
そこに書かれた細かな文字は今のには十分な子守唄のような、そんな存在になっていた。
無造作に置かれた手紙の中に差出人がかかれていない、奇妙な手紙に気づくこともなくそのまま眠りに落ちていった。
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最近いつもに増して文のまとまりがなくてどうしようもない。沈
きっと暑いからだ。(言い訳だ。)