どれだけの愛を捧げれば
私が貴女をいかほどに愛しているというのが伝わるのでしょうか
そして貴女が私のことをどれほどまでに好いているのかが知りたい
頭脳は大人、中身は子供 私の隣は名探偵
隣の○○君
賑わう校内。
同様に校外も人の賑わう声でたくさん。
文化祭当日だ。
何処のクラスも人で溢れている。
たちのクラスは、というと、それはもう竜崎がご立腹であった。
「スイマセーン、アイスティー1個!!」
「ハーイ!!」
「あ!!オレも!!!」
「ハイ!!」
「ちょっ、待てよ、オレの方が先だったんだぞ!!」
それはもう大反響だった。
何がって、このメイド・執事喫茶の美男美女執事とメイドによって。
ライトがやっているということもあり、女性の入りもかなりのモノだったが、それ以上に男子の入りがすごかった。
興味本位で来た奴も、一度入れば可愛いメイドさんにズキュンと心を射抜かれている。
そんな可愛いメイドさんは先ほどから裏の方で仕込んでいる竜崎さんの愛しい恋人。
「なんなんですか・・・さっきからあの男共・・・さんのことばかり見てます・・・あぁ!!今窓際の右から3番目に座っている男がさりげなくさんの手握りました!!」
「・・・・スイマセン、流河君、仕事してもらえませんかね。」
裏で頼まれた品物を仕込んで作っている竜崎達。
つまりとライトはそれを運ぶだけなのだが、それだけでもう人がたくさん入ってくるので大忙しだ。
大忙しなわけなので、裏で品物を作る人間も相当大変なのだが先ほどから竜崎の手は止まったままだ。
何故ってその愛しい彼女の忙しそうな姿をずっと飽きもせずに見ているからである。
「仕事なんて悠長なこと言ってる場合じゃないですよっ・・・さんもさんです・・なんであんなに笑顔振りまいてるんですか・・・そんなことしたら
そこにいるヤツらが勘違いしてしまいますよ・・・!!」
「しょうがないよ、商売だもん。」
「いえ、さんは優しいのであんなヤツらにでも笑顔を・・・あぁ!!!見ましたか!?今ッ」
「あぁ・・・ハイハイ・・・もういいから、ホラ、早くこれライト君に渡してきて。」
リコにそう言われながらホイホイっと頼まれている品物を渡される。
物凄く不服そうにしながら無言でそれを受け取りそれをライトに渡しに行った。
「・・・・・・。」
「あぁ、有難う、流河。」
「・・・・・・。」
「あのさ、無言で何かを訴えようとするのやめてくんない?;」
「・・・・・・・・。」
「あぁ・・・のことか・・。」
品物が乗っているトレイを無言でライトに渡しムスっとしながら何か言いたそうにしながらライトを睨んでいる流河に気づいたライトは
苦笑まじりでそれを受け取った。
「・・・・非常に不愉快です。」
「何が。(って言ってもどうせ・・)」
「やっぱり入ってくる男共皆さんのことばかり見てますし、必要以上に喋ったり触ったり・・」
「大丈夫だよ、流河。もっとひどくなりそうだったら僕が止めるから。・・・いや、その前にお前の方が先に出てきそうだけど。」
「当たり前です。・・・とにかく、あまりさんに男を寄らせないでください。」
(そんな無茶な・・・)
無茶な話である。
その寄ってくる男共を呼ぶためににこのメイド喫茶のメイドという役を買ってもらっているのだから。
それにライトだってこれで忙しい。
伊達にイケメンなわけじゃない。入ってくる女の子達は女の子達でライトのウェイター姿を見ようと入ってくるのだ。
やはりさまになっていてかっこいい。
「お待たせしました。ご注文のアイスココアです。」
ニコリと爽やかな笑顔でお客の彼女達に品物を渡せばたちまち好感度は上がる。(竜崎曰くあの笑顔は胡散臭い笑顔らしい。)
そして客はどんどん入る。
それの繰り返しだ。ろくに休憩も取れないとライトは流石に疲れているみたいだ。
そのときだった。
「ぎゃっ!!?;」
スッと、このどさくさに紛れて誰かがのお尻を触るというあるまじき行為をしくさった。
しかし誰が触ったかも分からないのでもただキョロキョロとして探そうともするが、見当たらない。
しかしは、もしかしたら気のせいだったのかもしれない、ふとした時に鞄か何かがたまたまぶつかったのかもしれない、そう思うことにしてまた作業に取り掛かろうとした。
が、作業に取り掛かろうと移動しようとした瞬間だった。
ガタンッ、ガシャンッ
ある席の椅子が器用に一つだけ蹴り飛ばされている。
そしてその席に座っていただろう人物、彼は椅子を蹴り飛ばされたためそのまま床に尻餅をつきながらペタンと座っている。
何が起きたのかと思えば、その彼の目の前には大きな目をいつも以上にギロリとさせ目で人を殺せるんじゃないかと、そのぐらいの威圧感を出している竜崎だった。
これで大体察しはついた。
「なっ・・何すんだよ、お前イキナリ人の椅子蹴飛ばすなんて、」
「“何すんだよ”ですか?その言葉、そっくりそのまま貴方にお返しします。」
「・・は?コイツ頭おかし」
「貴方、今この女性のお尻を触りましたね。」
「なっ・・」
「言い訳は通じません。全部見てました。・・・何してるんですか?」
「オ、オレは別に」
「別に・・?」
ギロリと睨む竜崎のその目に思わず怯む痴漢男。
そしてそのまま無表情で更に彼に言葉を言い放った。
「最低ですね。無防備な彼女にそんな下劣なことをするなんて屑にも等しいです。」
「な・・・なんなんだよお前」
「うるさいです、黙ってください、喋っていいなんて一言も言ってません。・・・・今度は本当に蹴り殺・・倒しますよ。」
「・・・。」
「分かったらとっとと出て行ってください。ここは貴方の考えてるようなお触りするような場所ではありません。」
そう言って見下すように威圧をかけるとそれにビビったのか無言で急ぐようにその男は逃げ出した。
一方周りにいるクラスメイトや、そこにいた客はポカンと口を開けてその様子を眺めていた。
そして一番驚いているのはだった。
「・・大丈夫ですか?」
「・・へ?・・あ、う、うんっ・・大丈夫、あ、有難うっ・・。」
ホっとしたような、それでもまだ心配そうな目をする竜崎。
その状況を見たライトがクラスの文化祭実行委員(一応このクラスの出し物を仕切っているヒト)に提案した。
「ねぇ、あのさ。」
「なに?夜神君。」
「少し休憩の時間を設けてあげたらどうかな?」
「あ、・・うん、そう、そうだね。」
「今から30分休憩。30分後にまた再開すれば少しは落ち着くよ。」
「う、うん。じゃあ・・今いるだけのお客さんで取りあえず一区切りして、並んでるヒトには申し訳ないけどまた来てもらおっか。」
ライトがそう言ったおけげで取りあえず一区切りをつけ、もライトも含め、他で仕込みをしているクラスメイトもいったん休憩という形になった。
「りゅ、流河君・・・休憩だって・・」
「・・・はい。」
未だムスっとしている竜崎に声をかける。
口を尖らせながら子どものように拗ねているみたいな竜崎の手を握り、『せっかく休憩なんだし、どっか廻ろう?』と教室を出ようとした。
「お腹空いちゃった。流河君なんか食べる?あ、チョコバナナあるよ。」
「・・・はい。」
「ちょっと待っててね。買ってくるよ。」
そう言って他のクラスで販売しているそのチョコバナナを買いへとパタパタ走っていった。
甘いものが好きな竜崎にはピッタリの選択だ。
それを買って戻ってくると、そのまま外へ出て場所が空いていた非常階段へと腰をかけ、チョコバナナを竜崎に渡した。
「美味しいね。」
「・・はい。」
「ライトがああ言ってくれてよかったね。そろそろ休憩したいなー、って思ってたんだー。思ってたよりもお客さん入ってきたからビックリしちゃった。」
「・・そうですね。」
「・・・流河君。」
「・・なんですか?」
「怒ってる?」
「・・・怒ってませんよ。」
「そっか。」
「・・ただ、」
「ん?」
「すいませんでした。」
ポツリとそう言う竜崎のその言葉の意図が分からないは『どうしたの?』と笑顔で問い返した。
「さんこそ、怒ってないんですか?」
「何が?」
「あの場であんなことをすればクラスの空気も悪くなるでしょう。」
「何を言うかと思えば。元はと言えばお尻触るなんてことをする人が悪いんだから。流河君は、何も悪いことしてないし、寧ろ助けてくれたんだから。クラスの皆もそう思ってるよ。」
「今度あんなことがあったらきっと私、相手のヤツを本当に蹴り倒しますよ。」
「暴力はよくないけどね・・。」
「あれでも我慢したほうなんですから。」
「あはは、目だけで人が殺せそうな勢いだったよ。」
「よっぽど殺してやろうかとも思いましたけど。」
「流河君、ポツリと言っても物騒なこと言っているのはよく聞こえたよ。」
「美味しいですね、このチョコバナナ。」
・・・話逸らされたけど、取りあえず物凄く心配してくれてるんだな、っていうのがすごく分かった。
流河君のこういうところ、ものすごく好き。
あんなに怒った顔を見るのは2回目。
前は、私が他のクラスの男の子に呼び出されて告白断って逆ギレしたその人に襲われそうになったとき。
あのときも、目がすごく怒ってた。
あれ、あのときから流河君に心配かけっぱなしだ、私。
流河君はあまり感情を表情に出さないけど、私には十分に分かりやすい。
反応が素直なんだもん。
「いつもありがとうね、流河君。」
「はい?」
「いつも心配かけっぱなしでごめんよ。」
「・・・どうしたんですかいきなり。」
「いや、なんかいっつも流河君に助けてもらってるなぁ、と。」
「当たり前です。さんに何かあったら私生きていけませんよ。」
『そういう大げさなところも大好き』
そう思っている瞬間だった。
「大げさじゃないですよ。私はそのぐらい貴女のことが好きですから。」
流河君は人の心が読めるんじゃないか、ってぐらいタイミングよく私の心の中の言葉の返答をしてくる。
それとも私が分かりやすそうな顔をしているんだろうか。
「さん。」
「なぁに?」
「チョコバナナ、溶けてますよ。」
「え?ぎゃ!!」
先ほどから一口も口にしていないチョコバナナは少しずつチョコがタラタラと溶けてもう少しでスカートにチョコがついてしまいそうだ。
竜崎にそう言われて急いで溶けている部分をペロっと舐めた。
そして急いでチョコバナナを溶けてしまう前に完食してしまおうとパクパク食べ始めた。
「そえにひてもさぁー、(それにしてもさぁー)」
「さん、食べ終わってから話しましょう。」
「・・・・・・・。」
いつも竜崎に言っていることを自分が言われてしまった。
それを見て竜崎は口端をあげてニヤリとでも笑った。
「・・・流河君に言われてしまったよ。」
「いつも言われてるので言い返してみました。」
「負けず嫌いね。」
「はい。で?」
「あぁ、うん。いや、ね。たいしたことじゃないんだけどね。流河君とこうやって文化祭廻れるの嬉しいなーって。」
「そうですか?」
「一回でいいから好きな人と文化祭廻ってみたかったんだよね。私。あはは。」
なんの恥ずかしげもなくそう言ってしまうに目をパチクリさせている。
いつもなら『好き』だというその一言でさえも恥ずかしがってあまり言わないなのにこういうときはなんの恥ずかしげもなく言ってしまう。
「さんがそれで喜んでくれるのなら、いくらでも回ってあげますよ。」
「じゃあ来年も一緒に回ろうよ。」
「気が早いですね。」
「うん。」
「それは、遠まわしに来年も私と一緒にいてくれるってことですよね。」
「うん?それが?」
「いえ。」
嬉しそうにその言葉を受け取ると、のそっと気だるそうに立ち上がった。
「どうしたの?」
「そろそろ休憩終わりじゃないですか?」
「あー・・・うん、そだねー。」
「乗り気じゃないですね。」
「うん。」
「即答ですか。」
「だって、もう少し流河君といたいし。」
「・・・・。」
「しょうがない、行きますか。」
よいしょ、とこれまた気だるそうに竜崎のように立ち上がる。
行こう?と竜崎の手を引っ張ろうとするとそのままスポっと覆われるように竜崎にぎゅうっと抱擁された。
「流河君、いくら人がいないからって学校では」
「いいじゃないですか、いないんですから。」
「誰か来たら」
「来ません。来させません。」
「(流河君なら本当に来させなくしそうだ・・)」
「それに来たとしても、見せつければいいじゃないですか。そうすれば変な輩がさんに寄ってくることも少なくなりますし。・・あぁ、これはいい考えですね。」
「いやいやいや。」
「嫌なんですか?こうしてるのが。」
「あ、いや、その“いや”じゃなくて」
「それなら良かった。」
いや、そういうことじゃないんだ、そうも思うがもうそんなのどうでもいいだろう。
こうなったら竜崎は己のしたいことをやりとげるまではどいてくれないのだから。
もだいぶ竜崎の扱いに慣れてきたようである。
竜崎にぎゅうっと抱きしめられながら『なんか流河君の扱い方のコツを掴んだなぁ』なんて悠長に考えているとふと、唇に暖かい感触。
なんとまぁ白昼堂々とさも当たり前のようにキスをしている竜崎さん。
ちゅ、と可愛らしい音を立てるが、された本人は真っ赤になって竜崎に文句を言い始めた。
「なっ、ちょっ、いきっ、いきなりっ、いきなりっ、」
「言葉になってませんよ、さん。」
「いきっ・・・いきなりしないでよー!!」
「すいません。あんまりにも可愛かったもので。」
「言い訳になってないよっ・・!!」
「じゃあ、害虫避けをしたとでも思って」
「思えません。」
「そんなに嫌でしたか?」
「(そんなこと言われて“うん”なんて言えるわけないでしょうに!!)」
「甘いですね。」
「え?」
「チョコの味がしました。」
「・・・チョコバナナ?」
「あぁ、そうですね、それです。美味しかったですよ。」
サラリとそう言い何事もなかったかのようにの手を握りのそのそ歩き出した。
いやいや、のそのそ歩いてる場合じゃないよ話を逸らしてるよアンタ、とでも言いたげにしているだが竜崎はそんなの気にしない。
とにかくいつでもゴーイングマイウェイだ。
「さんさん。」
「なんだい流河君。」
「・・次何かあったときは、すぐに呼んでくださいね。」
「・・ん、分かった。」
心配する流河の手をキュっと握り、教室に戻る。
教室の前には休憩時間が終わるのを待ち、もう並んでいる客がたくさんいた。
その様子を見ては『うぅ・・』なんてうめき声をあげるし、流河は心底嫌そうな顔をしていた。
「ライト。」
「どうした?」
「もう教室の外、お客さん並んでるね。」
「・・・あぁ。」
「また大変だね。」
「そうだな。・・さっき、大丈夫だったか?」
「え?・・あぁ、うん。大丈夫、ありがと。」
「そっか。・・ゴメンな、近くにいたのにさ。」
「ライトが謝ることじゃないじゃんっ。私は全然大丈夫だからさ。さ、支度しよっ?」
「あぁ。」
着替えもしてスタンバイをしてまた再開すれば一気に客がなだれ込んできた。
休憩前の客入りよりも倍以上の人数だ。
きっと噂が噂を呼んで、というやつだろうが流石にここまで客が入ってくるとは思っていなかった。
「あ、」
「ん?どうしたの、。」
「ライト、あれがない。あれ。えーーと、あれ。」
「どれ?」
「メープルシロップじゃなくて、あれ、あぁ、そう、ガムシロップ。」
「ないの?」
「きれちゃってるみたい。取りに行ってくるね。」
「いいよ。僕が取ってくる。家庭科室だよね?」
「え、いいの?」
「いいよ。その格好であまり出回りたくないだろ?」
そう言ってを見る。
確かに。このフリッフリのメイド服ではあまり教室の外に出たくはない。
「あ、ありがとう、ライト。」
「いいよ。すぐ戻ってくる。」
ガムシロップを取りに家庭科室までいそいそと向かうライト。
人の波に逆らいながらも家庭科室に着き、袋にめいいっぱい入ったガムシロップをゴソっと手にし、またいそいそと教室へと戻る。
「でね、この前ねっ、いたっ、」
「あぁ、急いでたので・・スイマセン。」
「え・・あ・・・」
途中何度か人とぶつかりそのたび会釈程度の謝罪をしていた。もう何回人とぶかっているかなんて分からない。
そしてまた教室の前で順番待ちをして友達と喋っている女の子にぶつかってしまった。
ライトはその子の顔を見るか見ないかの程度で軽くまた軽く謝罪をするとそのまま教室へと入っていった。
一方、ライトにぶつかられたその女の子はボーっとしながらそのぶつかった箇所を手で押さえながらライトの後姿を見送っていた。
〜放課後〜
夕方にもなると、もう閉会の時間になり一般のお客はゾロゾロと帰っていく。
の教室も先ほどまでお客で溢れていたのに、放課後になるとさっきまでの熱気やらが信じられないほどの静けさだ。
「いやぁ、・・・・疲れたねっ。お疲れさまだね、皆。」
「・・・・・疲れました。・・精神的に。」
「・・流河君・・・大丈夫?」
「やっと大丈夫になりましたよ。やっと終わってくれたので。」
「、聞いてよ、流河君さぁー、変な輩がにちょっかい出さないか、ってそればっかり心配してずっと見張ってたんだから。」
「え、そうなの?」
「はい。」
「心配性だね、流河君は・・・ありがとね、おかげで大丈夫だったよ。」
そう言いながらグテンとしている流河の頭をよしよし、と母親のように撫でる。
多分滅多にこんな人込みに馴れ合わないためか仕事をしているよりも疲れた顔をしている。
まぁそんなこんなで無事に終わったわけで今日はもう帰ることになった。流河と、ライトと3人で。
もちろん流河もライトもお互いに嫌な顔をしていたが。
「お腹空いたねぇ。」
「そうですね。」
「そうだね、どっか寄ってく?」
「味噌ラーメン食べたいなぁ。」
「チョコレートパフェが食べたいです。」
「・・・お前らまるで男女の意見が逆なんだな。」
「あ、ライト君男女差別ですよ、それは。男だって甘い物が好きなんですよ。」
「お前の糖分摂取は過剰だ。いいか、糖分を摂取しすぎると糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞になる恐れがあって最悪死に至るんだぞ。」
「知ってますよそれぐらい。馬鹿にしないでください。」
「(腹立つコイツゥゥー!!!)」
「流河君、少し控えてよ・・死んじゃ嫌だよ・・」
「分かりました。じゃあ・・少しだけ控えます。」
「えらく素直だな、オイ。」
「さんの頼みを無下に断れるような無神経ではありません。」
「僕の忠告は随分と大きく断れるような図太い神経してるのにな。」
「何も聞こえません。」
いつものような会話を相変わらずしている。
そしてこのまま何処か食べに行こうと歩いていると前方から何やら女性がタッタッタと軽快にこちらへ走ってくる。
明らかにこの3人の中の誰かに用事がありそうな雰囲気を醸し(かもし)出している。
そしてたちに近づくとニッコリと笑って3人を呼び止めるように声を出した。
「スイマセン、あのぅ・・、こんにちわ。私、弥海砂って言います。」
「?・・・はい?」
「の知り合い?」
「ううん。」
「じゃあ流河の?」
「いえ。私は呼び止められるような友達いませんから。」
「今さりげなくすっごい寂しいこと言ったな、お前。」
「じゃあライトの友達?」
「え?いや。」
そんな会話をしている彼らに我慢できなくなったのか、彼女はツカツカと歩き出すとスっとライトの前にチョンと立ちニコリと笑った。
思わずつられて笑顔を返すライト。(笑顔というか苦笑いというか)
そして彼女はこんなことを言い出した。
「一目惚れしました。」
「・・・え?」
「私と、付き合ってもらえませんか?」
「・・えぇぇと・・ゴメン、僕君のこと全く知らないんだけど・・・」
「今日、文化祭見に行ったときに、貴方に一目惚れしたんです。」
「あぁ・・そうなの・・。」
「だから、彼女にしてください。」
「え、“だから”って、今そういう脈絡じゃなかったよね?」
「・・・もしかして、そこにいる子が彼女だったりするんですか?」
「え?私?ちが」
「負けませんよ、私っ。」
キッとを睨む海砂と名乗る彼女。
そして困っている。
さももうライトの彼女になったかのようにを敵視しはじめた。
何がなんだか分からないまま達は彼女のペースに巻き込まれていった。
*****
あぁ、もう何も言うまい。何も言わないでください。苦笑
ミサミサがよく分かんねいよー・・・うぐ。