「なぁぁんだ〜〜〜、勘違いだったんだぁーー、よかったーvv」
空がオレンジ色になってきた頃のとあるファミレス甲高い女性の歓喜の声があがった。
頭脳は大人、中身は子供 私の隣は名探偵
隣の○○君
話は少しだけさかのぼる。
今日は文化祭。大反響だった達のクラスの出し物『メイド・執事喫茶』も無事に終え、
・竜崎・ライトの3人で帰っている途中のことだった。
お腹が空いた、というの一言により何処かファミレスかなんかに入って食べていこうということになったのだが、
そんな3人の前に一人の女性に呼び止められた。
彼女の名前は『弥 海砂』。自らそう名乗ると思えば、次にはライトに向かって
『一目惚れしました。』
なんて言い始めた。もちろんライトは何がなんだか分からないしこの子のことも全く知らないので引きつり笑いでその場にいた。
そしてそこにいる2人、と竜崎も何がなんだか分からなそうにしていたが(竜崎に至ってはもう興味もなさそうであった。)
弥海砂と名乗る少女はふとに視線をやった。と、同時にキッと目つきをかえこんなことを言い出した。
『・・・もしかして、そこにいる子が彼女だったりするんですか?』
『負けませんよ、私っ。』
これはがライトと恋人同士だと間違った認識をして勝手にをライバル視した挙句、宣戦布告したようだ。
否定しようにも、彼女は聞く耳持たずな感じなのでが何を言おうとしたかなんて聞いちゃいない。
このときライトが『が恋人だったらどんなに嬉しいことか。』なんて思っていたのはそっと心の中に閉まっておくことにした。
そしてこの勘違いの言い争い(と言っても海砂が一方的に勘違いをして言っているだけだが)に終止符を打つときが来た。
ライトとが恋人同士だなんて勘違いされて黙っているわけがない人物がいるではないか。
「ちょっと待ってください、・・・弥 海砂さんでしたか?」
「はい、そうですけど・・・(うわ、なんか変なヒト、この人・・・)」
「私の事をどう思おうが勝手ですが」
(この人エスパー!?;)
「さんとライト君を勝手に恋人同士にしてもらっては困るんですが。」
物の言い方は実に落ち着いているが、このとき竜崎のぎゅっと握り締められた拳はわなわなとしていた。
そして竜崎がそう言うと、海砂はきょとんとしながら『え?』と竜崎に聞き返した。
「ライト君とさんは恋人同士なんかじゃありません。」
「え、じゃあ、」
「さんの恋人は私です。」
「・・・えええーーーーー!?ウッソでしょう!?」
「・・・なんなんですか貴女、失礼ですよ。」
「だってこの子こんなに可愛いのに・・・えぇぇ!?ウソー、ウソだよね?」
さっきまでライトとを恋人同士だと思い込んで一人怒っていたくせに、今度は竜崎とが実は恋人同士でした、という事実を
知った途端、彼女は大げさとも言えるくらいに口に手をあてて断じてそれを信じなかった。
海砂のその反応を見てムスっとする竜崎と、ポカンとするライトと、ウソだよね?』と海砂にしつこく確認され困っている。
「え・・・う、ウソじゃないよ・・ホントだよ、私、流河君と付き合って」
「流河君ていうのはこっちのカッコイイ人のこと言ってるんだよね?」
「いや、それは夜神君て言って」
「じゃあこっちのなんか変な・・・いや、変わった人が流河君?」
「うん。」
「ウソォ!!」
「いや、ウソじゃなくて・・」
「なんで?どの辺に惚れたの?だってこっちの夜神君の方が断然イケメンじゃない?!」
「(・・・ライトのこと好きだって言ってるのに私にこんなにプッシュしてていいのかな・・この子・・)」
竜崎に対して物凄く失礼な発言を悪気もなく言う海砂を余所にもまた余計なことを考えている。
もちろん、竜崎は更にブスっとした表情でもう言葉すらも発さなかったが、その様子に見かねてライトが仲介に入った。
「えーーーと・・・弥さん?だっけ・・こんなところでこう言い争ってるのもなんだから、何処か入ろうか?」
ライトがそう言うと海砂は嬉しそうにそれに同意し、はホッとした様子だった。
そしてそのまま向かおうとしていたファミレスへと向かっていったわけで、今に至るわけなのだが。
「なぁぁんだ〜〜〜、勘違いだったんだぁーー、よかったーvv」
「あは、分かってもらえて良かったよ。」
「ゴメンね、ちゃん、なんか、ミサ勝手に・・」
「いいよ、ミサちゃんは知らなかったんだもん。」
「ちゃんは優しいのね。」
「当たり前じゃないですか、私がさんだったらあんな失言絶対に許しませんけどね。」
「流河君ウルサイよ、今はミサとちゃんが喋ってるのー。」
とライトは恋人じゃない、と竜崎が恋人同士なんだ、ということを改めて説明すると、海砂はやっと
話をまともに聞き入れ、そして嬉しそうに納得した。
更にはにべったりだ。どうやらのことが気に入ったらしい。(ライトに一目ぼれしたんじゃなかったのか)
「そういえば、ミサちゃん、ライトと何処で知り合ったの?」
そう、それだよそれ。が思いだしたかのようにミサにそう問いだした。
ライト自身も、ミサと面識がなかったので気にはなっていたが、ライトはミサが少し苦手なのか苦笑気味で『はは・・』と笑ってごまかそうとしていた。
「あのねー、今日の文化祭んときに。」
「え?(僕知らないけど・・・)」
「そうなんだぁー。」
「あれ??納得しないで?・・ゴメン、僕分かんないんだけど・・」
「ライトがね、なんだっけ、そう、ガムシロップ抱えながらいそいそとしてるときにぶつかっちゃって、そのときに一目ぼれしたの。」
「よくガムシロップを持っていたことまで覚えてるね。(そしてもう僕のことを呼び捨てなんだね。)・・・生憎僕はあのとき急いでたしあの人ごみだから誰とぶつかったかなんて覚えてな」
「運命じゃないですか。」
さっきまで黙っていた竜崎が急にポツリと言葉を発した。
目の前に置かれた大きなチョコレートパフェをモクモクと食べながら。
「な、何言ってるんだ、流河。」
「運命じゃないですか。文化祭・・・そしてあんな人込みの中で二人は出会ってしまったんです。そう・・何か運命の糸に引かれるように・・・。」
「ポエマーみたいに言ったってムリだよ!!!大体今すごく棒読みで感情入ってなかったし!!!」
「そしてライト君の手中にはガムシロップ。こんなに甘い出会いがありますか。いや、ない、ないですね、・・・ライト君おめでとうございます。」
「何が“おめでとうございます”だ、何がぁぁぁぁぁ!!!!」
淡々と相変わらず感情が入ってるんだか入ってないんだかよく分からないような口調でそう話す。
ライトはこのとき思った。
『コイツ、・・・この子と僕を無理やり付き合わせて僕にを完全に諦めさせる気だな・・・』
全く持ってその通りであった。
ライトの思っていることはまさに今竜崎が考えていることだ。
『このままミサさんとライト君が付き合ってしまえばもう安心です。さんを完全に諦めてもらいましょう。ライト君のことですから完全には諦め切れていないでしょうから。』
ニヤリと口端を吊り上げ、そしてライトを見て竜崎はほくそ笑んだ。(うわぁ)
そんな二人の醜い心理戦をとミサが知る由もなく。
それどころか、竜崎の今の言葉でミサはますます盛り上がってしまった。
「流河君・・・(見た目は変わっているけど)すごくいいこと言ってくれるのね!」
「私はいつもいいことしか言いませんよ。」
「何いい人ぶってるんだ、お前!!!いつも僕のことをヅラだなんだ言ってるその口がそういうこと言うか。」
「それは・・悲しいけれど真実じゃないですか・・・。私も辛いですよ、友達にそんな辛い真実を告げなければいけないなんて・・」
「やめろ!!!そういうこと言うのやめろ!!!!何が辛い真実だよ!!大丈夫だから!!ちゃんとこれ地毛だから辛くないから!!!
余計な心配しなくていいよ!!!頼むからそのネタやめてくんない!!?ホント、勘違いする人いっぱい出てくるから!!!!」
「ライト君ツッコミに磨きをかけましたね。そうですね・・・79点です。何故79点なのかと言いますと」
「そんなの誰も聞いてねぇんだよ!!!」
もう突っ込むことが多すぎてヤケになっているライトを見てミサは『そんなライトもとってもステキ』なんて呑気なことを言ってるし
はで頼んでいたラーメンがやっときたので竜崎達におかまいなしにそれを食べ始めた。
「あ、このラーメン美味しい。」
「呑気だな、オイオイ。君の恋人がさっきから僕に精神的ダメージを与えるような事ばかり言ってくるんだけどどうにかならないかな?」
「言ってませんよ。私は真実を」
「だからもういいって言ってんだよ!!真実じゃないんだから!!!」
「ライト君。」
ライトの名前を呼ぶと、これ見よがしに人差し指をピっと口にあて『静かにしないと他のお客さんの迷惑になりますよ。』と言わんばかりの態度を取った。
そんな竜崎の行動が激しくウザく感じるライト。確かにウザイ。(この描写を書いているとき管理人もすごくウザいなコイツと思った。)
心の中では『お前のせいせお前のーーーーーー!!!!!!!』と叫んだが、ここは一つ大人になって冷静を保つライト。
そうだ、それでないと竜崎とまともに話せていけないのである。
最も、竜崎がそんな態度を取るのはライトのみだったが。
「そういえば・・・ミサちゃんってどっかで見たことあるんだけど・・あーーー、なんだっけ・・・えぇぇぇと・・」
「あ、ミサね、エイティーンって言う雑誌のモデルやってるのっ。」
「あぁ!!だからだ!!見たことあるの!!」
「ふふ、少しでも記憶にあって嬉しいよ。」
「良かったじゃないですか、ライト君。モデルの彼女だなんてそうそう出来ませんよ。」
「オイ、ちょっと待て、いつそうゆうことになったんだ?勝手に恋人同士にするなよ!!;」
「え、ミサ、『彼女にしてください』って言ったよ?」
「いやいやいやいや、そこで僕うんともすんとも言ってないからね?」
「ライト君、そんな言い方ヒドイですよ。」
「ちょっと黙っててくんない!?お前!!」
相変わらずモクモクとチョコレートパフェを食べながら淡々と話す流河に、その隣ではチュルチュルと美味しそうにラーメンを食べている。
どうでもいいが『少し食べようか』の感覚で女子高生がラーメンなんて頼むであろうか。しかもファミレスで。
ミサはミサでライトの腕をぎゅっと抱きしめ嬉しそうにしている。
もうライトの心境は『どうにでもなれコノヤロォォーー!!!』、そんな感じである。
実際どうにでもなってこのままミサと恋人同士になろうものならとても困るのだろうけど。
「あ、あのね、弥さん。」
「“ミサ”でいーよ、ライトv」
「・・・ミサちゃん。あのさ、一応言っておくけど」
「“ミサちゃん”ですって。キモチワルイですね、ライト君。」
「お前マジで黙っててくんない?」
「ライト君が怖いですよ、さん。」
「・・ん?なに?」(←ラーメンを食べている。)
「・・・・なんでもないです。(私よりもラーメンの方が大事ですか?)」
「話はこじれたけど、・・僕達初対面なんだよ。」
「うん。」
「だから君のこともよく知らないし、今すぐ恋人っていうのは・・」
「じゃあ、これからミサのこと知っていってくれればいいよv」
「(・・・・そういう意味じゃない・・・)なんで君そこまで・・」
「だってライトのこと好きなんだもの。」
「・・・でも今日会ったばかりだし」
「一目惚れってしたことない?」
「・・・ないよ。」
延々と続けられるミサとライトの会話。
もう呆れたような、疲れたような顔をしているライト。
そして諦めたようにこう言った。
「・・・恋人にはなれないけど・・まぁ、友達なら・・」
「分かったvお友達からスタートねv大丈夫、好きになってもらえる自信あるもんv」
(何処から出てくるんだ、その自信は・・・!!)
「ライト君、よかったですね。」
「何がだ、何が。今の何処がよかったんだ?」
「え、だって晴れて恋人同士に」
「お前今の会話聞いてたぁぁ!!?」
いい加減にしてくれと言わんばかりに立ち上がって竜崎の方をゆっさゆっさと揺らしそう聞いた。
成されるがままに揺さぶられている竜崎は首がカックンカックンと壊れて首が千切れそうになっている人形みたいで少し気持ち悪い。
「やめてください、ライト君。私、三半規管が弱いので・・・うえっぷ。」
「ウソをつくな!!!今“うえっぷ”って明らかに棒読みだったよ!!!」
「さん、ライト君がいじめてきますよ、ホラ、こんなにガクガク揺らしてきます。」
何も抵抗しないのはそういうことか、なんて小憎たらしいヤツだろうか、そんなことを思うライトとガクガク揺らされて
無表情で首だけカクンカクンと揺れている竜崎はなんとも気味が悪い。
「ねぇねぇ、ちゃん。」
「ん?」
「流河君とは付き合ってどのくらいになるの?」
「んっとね、つい最近なんだー。」
「あれ?さん、無視ですか?無視ですか?」
「流河君がなんか言ってるけど、まぁそれはシカトしておく方向で。」
「ミサさん、貴女余計な事言ってると蹴り倒しますよ。」
「暴力反対でーす。」
「貴女の愛しいライト君も先ほどから私に暴力ふるってくるんですけど。」
「暴力ってほどのことしてないだろぉ!!!僕はお前にいつも言葉の暴力吐かれてるよ!!!」
「あ、どうしよう、ケーキ食べたいなぁ。」
「さん、ラーメンを食べた後すぐによくそんなことが言えますね。すごいです。まぁそんなところも好きですよ。」
「あー、いいなぁー、ちゃんっ。ライトォ、ミサにもあぁやって好きって言って??」
「言えるかぁぁぁぁ!!!!」
「ケチィ。」
「言ってあげればいいじゃないですか、ライト君。」
「おまっ、他人事だと思ってっ、このっ。」
「他人事ですから。」
ふふん、と口端をあげて静かに笑う竜崎に腹を立てるが竜崎にはそんなの通用しない。
逆にライトが怒ったって屁でもないし、寧ろもっと挑発してくるであろう。性質が悪いのだ、この男は。
そしてケーキを頼もうかどうか迷っている。
どうでもいいがこの子はここに来てから食のことにしか眼中がないのか。
「でもやっぱりケーキはやめておこうかなぁ・・・最近体重が増えてきた気がするんだよね。」
「大丈夫ですよ、さんは。まだまだ平気です。私が保証しますよ。あ、では私のこのパフェを食べますか?」
「うん、じゃあ一口頂戴??」
「どうぞ。」
パフェをスプーンですくうと、それを『あーん』とばかりにの口へと運ぼうとする。
だけどは『自分で食べるから・・』と、恥ずかしがって口に入れない。
しかしそこで引くようなヤツではない、竜崎は。
「はい。」
「え、いや、自分で食べれるよぅ。」
「食べれませんよ。」
「え?なんで?なんで私流河君の中で自分で物を食べれないっていう設定になってるの?」
「はい、あーんしてください、あーんです。」
「いや・・えぇと、」
「・・・付き合う前はさりげなくやってくれてたのに・・・付き合い始めてからはダメなんですか?」
「そういうわけじゃないけど。(付き合う前にそんなことしたっけ?)」(しました。※隣の○○君:9参照。)
「じゃあいいじゃないですか。」
まぁそこまで意地になって拒むことでもないので、仕方なく竜崎が差し出すそれをパクっと口に含んだ。
そして竜崎は何故か嬉しそうにしている。と、思ったら勝ち誇ったような顔でライトたちを見た。
そうだ、彼は見せ付けてやりたかっただけの愉快犯だ。
「流河、そういうことは人がいないときに二人でやってくれ。」
「別にいいじゃないですか。」
「だって困ってる。」
「照れてるだけですよ。」
「それが困ってるんだよ!!!;」
「なんですか、もう・・・・ヤキモチですか?」
「・・違う、・・・お前がそういうことするとミサが看過されるから・・・」
ライトは心底疲れたような顔をしながらハァ、とため息をついた。
竜崎とミサのタッグなんて最凶じゃないか。
人の話をろくに聞かないブラザーズである。(勝手にブラザーズにしないでください。By・竜崎)
「いいなぁっ、ちゃんっ。ミサもライトにあーやってされたいなーvvもうめちゃくちゃ流河君に愛されてるー、て感じね。」
「え、」
「あ、照れてるー、かーわいーvv」
「ミサちゃんの方が可愛いよ。細いし顔ちっちゃいし。女の子としては憧れるよ。」
「え、なんか面と向かって言われると恥ずかしいなぁ。あ、今度一緒にお買い物行こうよー。」
「うんっ。ミサちゃんとお買い物楽しそう。」
「じゃあ今度ライト君とも行ってきたらどうですか。」
「流河ッ、おまっ・・!;」
なんてこと言うんだコノヤロウ!とばかりに焦っている。(そんなに嫌か?)
多分ライトはしつこいのとか束縛されたりするのが好きではないからであろう。
先ほどからミサと恋人になることをプッシュしてくる流河のこのへらず口が憎たらしい、いや寧ろ流河が憎たらしい、そう思うライトだった。
流河がそんなことを言えばミサが便乗しないわけないじゃないか。
どうにかして流河に嫌がらせをしてやりたいライトはふと、流河の残っているチョコレートパフェに目を落とし、行動に出た。
「あ!!!!」
先ほどまで淡々と喋っていた流河が急に慌てたような声を出した。
その目線の先はチョコレートパフェのイチゴ、いや、もう既に視界からは消えライトの口の中へと放り込まれてしまった。
地味な嫌がらせである。
ライトは流河が最後まで取っておいたであろうイチゴを容赦なくパクっと自分の口の中へと放り込んだのである。
地味ではあるが、流河にとっては結構なダメージになる。
「何してるんですか、人のイチゴを勝手に食べて。」
「別に。食べたくなったから食べただけだよ。」
「嘘ですね。私に嫌がらせするつもりでそんなことしたんでしょう。」
「ん?よく分かってるじゃないか。」
「許しませんよ。私はイチゴは最後に食べなきゃ気がすみません。あぁ、なんだかむしゃくしゃしてきました。」
「たかがイチゴくらいで大げさだな、流河は。」
「たかがイチゴ、されどイチゴです。」
ギロリとライトを睨んだと思えば、手元にあったシュガーポットの中から砂糖を手いっぱいに取ると、それをボトボトボトっとライトの
コーヒーの中へと放り込みだした。もう既にコーヒーではなく砂糖の中にコーヒーが少し混入されたものになっている。
きっと飲んだら砂糖が口の中で砂のようにジョリジョリすること間違いなしだ。
「あ!!!お前何するんだ!!!」
「お返しです。いいじゃないですか、甘くて美味しいですよ。寧ろ感謝してください。」
「感謝するかぁぁぁ!!!もうこれコーヒーじゃなくてコーヒー味の砂糖だよ!!!!」
なんて不毛な争いだろうか。
ももう慣れてしまったのか何も言わない。
しかし両者がガタっと立ち上がり、テーブルを挟んでお互いの胸倉を掴み威嚇したそのときだった。
「大体流河、お前が悪いんだよ!!」
「ライト君が悪いんですよ。」
ガシャンッ
お互いがテーブルを揺らした瞬間、先ほど流河がライトのコーヒーにめいいっぱい砂糖を入れたもはやコーヒー味の砂糖が入ったカップが
倒れ、そのままミサのスカートへベチャっとかかってしまった。
「きゃっ!!ヤダァ〜、ベットベットー!!」
「「あ、」」
しまった、というような二人を置き、(竜崎はただ呆然としていただけのような気もするが。)その事態を見たがついに怒った。
「流河君、ライトッ!!何やってんの!!」
「・・・・・・・すいません。」
「・・・ゴメン。」
「謝るのは私じゃなくてミサちゃんでしょ!!もう!!いつまでもそうやってケンカしてないの!!」
「「はい。」」
見事なものだ。
が一喝したら止まない不毛な言い争いがピタっと収まったではないか。
に怒られて恐縮気味になっている二人。
汚れてしまい、ベトベトのスカートでは気分も悪いだろうと、はミサを家に呼び洋服を貸すことにした。
申し訳なさから、怒られ男2人もついていくことにした。
「大丈夫?ミサちゃん。」
「うん〜・・・でもベタベタしてて気持ち悪いよー・・・。でもライトの飲みかけでよかったよ。」
問題は誰の飲みかけとか、そこではない。
「とんだ1日でした。」
「・・・誰のせいだよ・・・。」
全くもってとんでもない日である。
*****
なんかもうゴッタゴタですな。
スイマセヌ。