もし貴女に会えていなかったらどうなっていただろうか
そんな人生を送っていたのなら
それはひどくつまらない人生になっていただろう
頭脳は大人、中身は子供 私の隣は名探偵
隣の○○君
「あはははははっはははははっ!!!!流河君なんてキライだもん!!」
「なっ、ヒ、ヒドイです、さん・・・!!!さんに嫌われたら私生きていけません!!!」
「あはははははは!!!」
「泣きますよ!!それ以上言ったら泣きますよ!!?」
何故こんなことになっているのだろうか
僕はこんなところで何をしているのだろうか
いや、元はと言えばこのミサって子が急に僕に押しかけてきてそれで・・・
ああああぁぁぁぁーーーー!!!!もうそんなんどうでもいい。
なんでこんなことになっているんだってことだよ・・・!!!!
頭を抱えるライトの代わりに事の状況を説明する。
簡素に言ってしまうと、今何故か酔っ払っていると、酔っ払っているに悪口を言われている素面の竜崎は酷くショックを受けている。
何故が酔っ払っているかという理由までも説明しなくてはいけなくなる。
ファミレスでライトと竜崎がくだらない言い争いをしていた際にテーブルの上の砂糖たっぷりのコーヒーを誤ってこぼしてしまい
それがミサのスカートを汚してしまう、ということになってしまったのは前回の話だ。
その後、その汚れたスカートでは帰れないであろうとが気を利かせて自分の洋服を貸そうと家へ向かったのである。
「ゴメンね、ちゃん。ありがと。」
「気にしないでよ、ミサちゃんが悪いんじゃないんだから。ね?」
『ね?』と言いながらニコリと後ろでトボトボついてくる男二人、ライトと竜崎に問いかけた。
これは『君たちがケンカをしていたからこんなことになったんですよ』とでも言いたそうな問いかけである。
実際その通りなので何も反論できずにライトは苦笑気味に『・・はは、そうだね・・。』と答えた。
竜崎は気にも止めない様子である。(なんてヤツだ。)
「ケンカするなら周りの人に迷惑かからないようにね。」
「はい。すいませんでした。」
(ここは普通『もうケンカしちゃダメだ』とか言うべきなんじゃないか・・?)
「流河君ってちゃんの事ならすんなり聞き入れるのねー。」
「さんですから。」
「理由になってないよー。」
「いいんです。」
「理不尽だなぁー、流河君って。」
「人間そんなものですよ。」
「貴方と人類全てを一緒にしないでよ・・・;」
流河君ってホント変わった人ね、なんて言いながらさりげなく、というか大胆にライトの腕を組み歩くミサ。
ライトはライトで『オイオイ何やってるんだよ』みたいな顔をしながらも拒めずにいる。(へたれだ)
「さん。」
「ん?なぁに?」
すっとの手を握る。
手を繋ぐなんて初めてじゃないのになんだか人前だとくすぐったいようなそんな気分だ。
「さんの手はいつも暖かいですね。」
「流河君の手は少し冷えてるね。」
「そうですか?」
「うん。冷え性?」
「そういうわけではないと思いますけど。」
「ふぅん。」
「いいじゃないですか。こうしてさんの手が暖かいので暖められてます。」
「じゃあ冬はホッカイロいらずでいいね。」
そんな二人を後ろで歩いて見ているミサが、ふと疑問を問いかけた。
「ねぇねぇ。流河君とちゃんてさ、」
「ん?」
「何処までしたの?」
「!ミ、ミサちゃん!!」
「破廉恥ですね。」
「ミサ、・・下品だぞ。」
「えー、だって気になるじゃん〜〜。ライトだって気になるでしょー??」
ミサにそう言われるが、あながち嘘ではない。
全く気にならない、と言えば嘘になる。気にならない、というか気にしないようにしているのだと思うが。
「でもチュゥはしたでしょ?」
「しましたよ。」
「ちょっ、りゅ、」
「いいじゃないですか。嘘をついたって仕方のないことですし。」
「(でもそんなにきっぱりと・・・)」
「で?」
「で?・・とは?」
「その後は?」
「その後ですか?ご想像におまかせします。」
「流河君のその言い方の方が破廉恥だしー。ね、ライト?」
「何故僕に同意を求めるの。」
「別に何処まで進んでいようが進んでいまいが、どうでもいいでしょう。要は好きならいいんですから。」
「まぁー、そりゃそうだけどさー。」
楽しそうに聞いているミサとは裏腹に流河は相変わらずの態度で淡々と事を喋っている。
その隣では少し恥ずかしそうにしているし、ライトもなんとも言えない、なんて顔をしている。
そしてそれはファミレスからそう遠くもないの家に着くには十分な会話だった。
「ここ、ちゃんの家?」
「うん。」
「ちなみにあっちはライト君の家らしいですよ、ミサさん。」
「なっ、おい!!流河!!!(教えたら絶対来そうじゃないか!!!)」
「へぇー、そうなんだぁvライトーv今度遊びに行くねっ。」
「え?あ・・あ、う、うん・・はは・・・。」
ひきつった笑顔でそう答える。
そしてキッと流河を睨むが彼はもうズカズカとの家へと足を踏み入れていてライトのことなんてアウト・オブ・眼中であった。
虚しくなり、ライトも丁寧に靴を脱ぎの家へと入っていった。
「相変わらず片付いてますね。」
「そんなことないよ。部屋なんて見せられたものじゃないし。」
「・・・・そういえば、」
「ん?どうしたの?」
「私、まださんの部屋に入ったことありません。」
「・・・・そうだっけ?」
「はい。ないです。」
「まぁ・・・いいじゃん、ね?」
「嫌です、見たいです。」
「見てもいいものはないよ。」
「それでもいいです。」
「あ、そうだ、ミサちゃん、スカート、早く取り替えたほうがいいね。行こっか。」
「あ!!さん!!はぐらかし」
「はいはい、男の子はダメだよー、女の子が着替えるんだから。」
何故か竜崎の意見を無視してそそくさとミサを連れて自分の部屋へと移動する。
竜崎は非常に不服そうな表情をしながら親指を口に当てていつもの妙な座り方でソファにヒョイっと飛び乗った。
「・・・・ミサさんズルイです。」
「そこまで落ち込むか?」
「彼女の部屋にも入れてもらえないなんてショックじゃないですか。」
「まぁ・・」
「あ!!!」
「な、なんだよ、いきなりそんな声出すなよ。」
「ラ、ライト君・・・もしかしてさんの部屋入ったことありますか!?」
「え?あぁ・・まぁ幼馴染だし・・・普通じゃないか?」
「!!!!」
「(しまった・・・;言うんじゃなかった・・・。)」
「ラ、・・ライト君が・・ライト君は入れてもらえて私は入れてもらえないってどうゆうことですか・・・なんで・・」
ショックと悔しさでガリっと爪を噛みながらブツブツと文句を言い始めた。
部屋に入れてもらえないだけでここまでへこむとはライトも思わなかったので少々戸惑っている。
そして言ったことを酷く後悔している。
「べ、・・別にこれと言って変わった部屋なわけじゃないし・・ごく普通の女の子の部屋だったからそんなに悔やむことは・・」
「そういう問題じゃないです・・・。・・・なんでさんはあんなに私を部屋に入れることを拒むんですか・・・私のことが嫌なんですか?部屋に私の残り香がするのが嫌なんですか?」
「残り香が嫌だったら家にも入れないと思うよ・・・・てゆうかなんでそこまでネガティブに物を考えられるのかな、お前・・」
「嫌だったら嫌だって言ってくれればいいじゃないですか・・いや・・でもさんにそんなこと言われたら私生きていけなくなります・・でも嫌だったら嫌だと・・・あぁでも・・」
「もう勝手に被害妄想繰り広げてろ。」
ライトの言葉も耳に届いていないのか自分の被害妄想と葛藤している竜崎にライトももう愛想をつかした。
そして早くたちが戻ってこないかとそればかり思っていた。
「これ、サイズ合うかな??」
「うん☆大丈夫だよ、ミサとちゃん身長同じくらいだからっ。」
「でもミサちゃん細いしなぁ・・。」
「ちゃんも細いよ?羨ましいよ、結構食べてる感じなのに太らないもんね。」
「そうかなぁ?なんかミサちゃんに言われると照れるなぁ。」
「なんで?」
「モデルさんだからかな。」
「でもホントにそうだもん〜。あ、サイズぴったり!ありがと、ちゃん。」
「いえいえ。」
ミサが今着ているトップスになるべく合うような黒いシックなスカート。
ミサが言うとおり、ミサとは身長が同じくらいなのでサイズはピッタリである。
「ねぇねぇ、ちゃん。」
「なぁに?」
「流河君、入れてあげればいいのに。」
「え・・いや、まだちょっとダメ・・かな・・。」
「なんで?拗ねてるよ、今頃。」
全くもってその通り、拗ねている。
「いや・・・ホラ・・壁が・・」
「かべ?」
何を気にしているのかと思えば、壁。
なんだってそんなことを、と思い部屋の壁をキョロキョロ見回すが、何もおかしいことはない。
「なんで壁?」
「ポスターが・・・ね・・。」
なるほど、言われてみれば部屋の壁には何枚かポスターが貼ってある。
しかし、そんなの別におかしくもなんともないのでミサは不思議そうな顔をするばかりだ。
「別にポスターぐらい大丈夫だよー、おかしくないじゃん、ミサも貼ってるよ??」
「いや、あの・・・私ね、このバンドさん、すごく好きでね、だからポスター貼ってるんだけど・・」
「好きだから貼るなんて当たり前じゃん、ちゃん変なの。」
「それがマズイんだよね。・・・・多分流河君すごくヤキモチ焼いちゃうと思うんだよ・・」
「・・・・あぁ〜〜〜・・・・なるほど。」
「自分でも『嫉妬深いです』って言ってるぐらいだから私がこのバンドさん好きだなんて知ったら多分もっと拗ねちゃいそう。」
「因みにこの中で誰が好きなの??」
「え?えっと、このギターのヒトが・・・すっごいかっこいいんだよー、もうさぁ!!でもこのベースのヒトも」
「あぁー、これは流河君拗ねそうな反応だねー。」
「・・あ。・・・・・そううわけで、まぁ・・・ポスターとか片付いたら、入れてあげようと思って・・・」
「優しいねー、ちゃん。」
「え?なんで?今部屋入れてあげないって言ってるのに。」
「だって、流河君が不快にならないようにでしょー??普通そんなことで嫉妬されたらイライラしちゃわない??って言ってもミサも嫉妬しちゃうけどー。あは。」
「うーん・・・なんか、嫉妬してくれてるのって好いてくれてるんだな、っていうのも分かるし、・・やっぱ私流河君が一番好きだから、『私よりもこの人たちが好きなんですか。』
って思われるの、嫌だし・・・ね?」
「スゴーイ、なんかちゃんて意外と言うのね。」
「・・・ミサちゃんほどじゃないよ。」
「ミサはライトのこと世界一愛してるよーvv」
そのまま部屋を出て下のリビングへ行くとなんとも言えない空気が流れている。
原因は竜崎であるが。
ソファの上に『の』の字を指で書きながら明らかにいじけている竜崎の姿を見て少しばかり驚く。
その竜崎の近くでは呆れてもう何も言いたくない、そんな顔をしているライト。
「ど、どうしたの、流河君・・・」
「自分だけの部屋に入れてもらえない、っていじけてるんだよ・・。どうにかならない?」
「え、(まさかこんなに拗ねちゃうとは・・)」
「こいつ、が自分のこと嫌だからとか、部屋に自分の残り香をおきたくないから入れてもらえないとか、被害妄想ばっかりなんだ・・。」
「わ、私そんなわけで言ったんじゃないよ、流河君・・?」
「・・・・・・・・だってライト君もミサさんも入ってます。」
「いや・・・それは・・・まだ片付いてなくて・・・」
「・・・片付いてなくてもいいじゃないですか・・・。」
「(いやぁ・・そういうわけには・・)こ、今度・・」
「・・・・・。」
「・・・え、えぇと・・」
「・・・今度でいいです。」
「え?」
「・・別に、さんを困らせたくて来たわけじゃないですし・・・私のことが嫌だから部屋に入れてくれない、ってことじゃないのが分かったので、いいです。」
「(意外と素直だ。)」
「だから早めに片付けておいてください。どうせ私に見られて嫌なものでもあるんでしょう?」
「!」
「・・・・やっぱり。」
「え、いや・・・そういうわけじゃ・・」
はは、っと笑って誤魔化そうとするが口を尖らせてブスゥっと拗ねてしまった。
素直にひいたと思ったら、ただ鎌かけてみただけだったようである。
そしてまんまとひっかけられ墓穴を掘る。
今のこのご機嫌斜めの竜崎を部屋に入れればますますご機嫌斜めになるであろうが、このまま部屋に入れなくてもご機嫌斜めは直らないであろう。
なんて扱いづらい生き物だろうか。
「オイ、流河、あんまりを困らせるなよ・・;」
「・・別にそんなつもりじゃないですよ。」
「いやいや、尋問みたいなことしてるじゃないか、お前っ;」
「・・すいません、クセで。」
「どんなクセだよ・・・。」
「(あぁ・・・“L”のクセね・・)」
「よし、じゃあミサがいいことを考えましたっ☆」
「ろくな事じゃなさそうですね。」
「(同感だ・・・)」
「流河君、ミサに対してさっきからすごく失礼じゃない?」
「気のせいです。」
失礼なことを言っているのは気のせいではないが、ミサが『そうかなぁ・・』と不服そうにしながらも納得してので良しとする。
そしてミサが考えた『いい考え』に皆で耳を傾けた。
「王様ゲームやろうっ。」
「・・・え?;」
「ミサ、何言ってるんだ・・。」
「王様ゲームって何ですか。」
またか。
またも竜崎はルールを知らない。
まぁLが王様ゲームなんてするわけがないので仕方がないだろう。
「王様ゲーム知らない??」
「知らないから聞いたんですけど。」
「じゃあミサが王様ゲームを知らない流河君に教えてあげましょうっ。」
「なんか腹が立つのでいいです。さん、王様ゲームってなんですか?」
「きぃぃっ!!!ムカつくー!!!ミサよりも流河君の方が腹立たしいよ!!」
『ね、ライトッ』とライトに同意を求めるミサを完全に無視し、に王様ゲームのルールを聞いている。
ライトは『まぁ、確かに腹立たしいけど・・・どうしてミサはこんなにひっついてくるんだろうか・・』なんて考えながらも拒めずにいた。(へたれだから。)
「王様ゲームってね、えーと、人数分の割り箸とか用意して、割り箸に王様一人と後は残りの人数を書くのね。
それで、その割り箸を引いて王様の割り箸を取ったヒトは、適当に番号を言ってその言った番号のヒトになんでも命令できるんだよ。」
「なるほど・・・。運が勝ち目ですね。これで王様になれば私がさんの部屋に入りたいって言うのもありなんですよね。」
「そーだね、・・・ん?いやいや、名指しはダメだよ、あくまで番号で指名しないとダメなんだよぅ;それより流河君、ミサちゃんとちゃんと仲良くしなくちゃダメだよ。」
「ルールも分かったので始めませんか?」
「(無視した!!;)」
軽くその言葉をシカトされたが、まぁいちいち言うことでもないのではキッチンから割り箸を2本持ってきて1本ずつをパキン、と半分にした。
そして番号と王様一つを書くと少し底が深い缶の中に割り箸を入れた。
「じゃあ、せーので引くんだよ??」
「分かってますよ。」
「・・なんで僕まで・・・」
「ライト、そんなこと言わずに、ね?」
「うん・・。」
なんだか気乗りしていないライトを余所にミサの『せーのっ』という声で皆割り箸を引いた。
「やった!!王様だ!」
「さんですか・・・、さんならよかったです。」
「いいなぁー、ちゃん。」
「で?命令は何にするんだ?」
「どうしよっかなぁー。えっとねぇー・・・うーん・・いざ王様になると命令することが・・・あ、じゃあ、一番近くのコンビニで桃のジュース買ってきてくださいっ。」
「・・・、何番のヒトに頼んでるの?;」
「あ、番号言い忘れてた。えーーと、じゃあ、3番と1番のヒトっ。」
「私3番です。」
「ミサ1番ッ。」
「「・・・・・・。」」
互いに自分の番号を言った後に『ゲッ』なんて顔をしている。
お互い『なんでコイツとなんだよ』とでも思っているのだろうが、王様の命令は絶対である。
いかにLであろうと。
「ミサ、ライトと一緒がよかったなぁー・・・。」
「ゴ、ゴメンね、ミサちゃん・・」
「が謝る必要ないんじゃないか・・?;」
「・・・・私もさんと一緒が良かったです・・・よりにもよってミサさんなんかと・・・。」
「こっちのセリフですぅっ。しょうがないから一緒に行ってあげるよっ。」
「そうですね、仕方がないので一緒に行ってあげます。さんのためですし。」
お互い不満そうにそう言いながら近場のコンビニへと出かけていった。
出て行く際に竜崎は散々、『さん、何かあったらすぐに電話してください。』『ライト君にいじめられたらすぐに言ってくださいね。』『あ、変な輩が訪問してきたら絶対に出ちゃだめですよっ。』
などと、4回ぐらい確かめて出て行った。(シツコイ、とライトとミサに急かされてようやく出て行ったというほうが正しい。)
「ねぇ、。」
「なぁに?」
「・・・疲れない?流河と喋ってて。」
「疲れないよ?」
「・・あぁ、そう・・。」
10分ほどするとミサの『ただいまー☆』という元気な声と共に帰ってきた。
そしてジュースを買いに行ったはずなのに、何故か袋を2つもごっそりと持っている竜崎。
「なんでそんなに荷物多いんだよ;」
「私のおやつです。」
「・・あぁ、そう・・・。」
「後皆の分の飲み物だよー。」
「ありがとう、流河君、ミサちゃん。お疲れ様ー。」
「さんにもおやつわけてあげますね。」
「ふふ、ありがと。」
流河たちが買ってきたものをガサガサと広げ、はお目当ての桃のジュースを早速手にした。
なんの躊躇もなく缶をプシュっと小気味の良い音を立てながら開けるとゴクンと飲みだす。
「さんは桃が好きなんですね。」
「うん。」
「前もケーキ屋で桃のタルト頼んでましたしね。」
「よく覚えてるね。」
「はい。」
ポリポリ、と自分の好みのだけで買ってきたお菓子をつまみながらの横にちょこんと座る竜崎。
買ってきたお菓子類の全てが甘いものである。
見ているだけで胃もたれをおこしそうなぐらいな量であるが、竜崎はそんなの屁ともせずに次から次へと口へポイポイ放り込んでいく。
「うっわ・・・流河君、そんなに甘いのばっか食べてると太っちゃうよ・・。」
「太りません。ミサさんも食べますか?」
「・・太るので甘い物は控えてます。」
「別に、頭を使えば太らないんですけどね。」
「あ!!!そうやってまたミサを馬鹿にして・・!!」
「早くこれ、続きしませんか?」
またもミサの言葉を無視して割り箸が入った缶をスっと取り出した。
どうやら自分だけがの部屋に入れていないことを相当根に持っているらしく、どうにかして王様になりの部屋に入ってやろうとか考えているらしい。
まぁ、いつまでも言い合いをしているのもアレなので早速始めようかとしたときだった。
なんだかの様子がとってもおかしい。
「さん、始めますよ。」
「うん〜〜〜vvv」
「・・・さん・・・?」
始めますよ、と缶をに差し出そうとしたが、隣に座っているはベッタリと竜崎にしがみついていて離れない。
いきなりのことだったので竜崎も目を真ん丸くしながらパチパチしている。
「さん・・・あの・・・嬉しいんですが・・・どうしましたか・・?」
「どうもしないよぉーvv」
「・・・どうかしてますよ・・・。(普段だったら恥ずかしがってこんなことしません。というか私がしようとすると拒みますし。)」
「・・・オイ、流河、ミサ。」
「え?なに、ライト?」
「なんですか?」
「お前ら・・・何買ってきたんだよ・・・;これ、桃のジュースじゃなくて中ハイなんだけどぉぉぉ!!!;」
「え?ウソ。」
「・・・あぁ、そういえばそうかもしれません。」
「え!?なんで!?なんで分かっててそれ買ったの、流河君!!」
「桃のジュースがなかったのでこれでいいか、と・・・そういえばアルコールコーナーにあったかもしれないです。」
「「バカ!!;」」
「いいじゃないですか。さんも美味しく飲んでいたみたいなので」
「それは桃のジュースだと思いこんでたからだよ!;全くなんてことしてくれるんだよ・・・;;」
頭を抑えながらはぁ、と大げさにため息をつくライト。
そして、何がそんなに悪いのか、とでも言いたそうな竜崎に言った。
「はなー・・・酒癖悪いんだよ・・・。」
「なんで知ってるんですか。」
「前に僕の家との家同士で集まったときにたまたま僕の父さんが間違ってに酒をついだことがあって・・・・・まぁ、そのときも大変だったんだけど。」
「えぇぇ・・・どうすんの、流河君。」
「いいじゃないですか。普段恥ずかしがってこんなことしてくれないので私としてはラッキーです。」
「そうやって悠長なこと言ってられるのも今のうちだからな。」
相変わらずベッタリと竜崎にしがみついているに竜崎としては物凄くご満悦であったが、ライトは『放っておいても知らないからな。』と、再三注意した。
ただこうしてベッタリしがみついているだけなのに酒癖悪いだなんてライトも大げさなもんだ、とでも思っている竜崎だったが、次の瞬間、またしても度肝を抜かれてしまった。
「りゅーがくんー。」
「なんですか?」
「ちゅー」
ちゅ、と軽いフレンチキスではあるが、キスをしてきた。
これには流石の竜崎も驚いた。先ほどよりもより、目を真ん丸くしてそのままを見つめた。
「あの、さ」
「ライトもー、ちゅー」
「!!!!な・・っ!」
「・・・ホラね・・。」
あぁ、やっぱり、とでも言いたそうにまたため息をつくライト。
一方、からキスをされて更にご満悦だった竜崎は一気に青ざめた。
「な、な、何言っ・・言って、言ってるんですかさん!!!ダダダ、ダメです!!ダメですよ!!」
「無駄だよ流河。こうなったらが酔いで眠くなるまで待たなきゃ。」
「何悠長なこと言ってるんですか!!さんが、わ、私以外のヒトとキ、キスなんてダメです!!」
竜崎がキィキィとそう言っている間にもはライトにべったりしている。
しかしミサが黙ってはいない。
をライトから離そうと必死である。
「あーー!!ダメ!!ちゃんはこっち!!流河君がいるよ!!ライトはミサのライトなんだからぁ!」
「いつから僕は君のライトになったんだい・・?;」
「ミサさんお願いします、さんをライト君から離してください!!」
「言われなくてもそうするよぉ!ちゃーんっ、ちゃんには流河君が」
「流河君なんてキラーイ。」
顔面蒼白。
まさにこの言葉がピッタリであろう。竜崎はその言葉を聞いた瞬間に漫画のようにピシっと固まってしまった。
自分の言葉に責任を持たない酔っ払いになっているであろうと、竜崎にはこの『キラーイ』という言葉が相当ショックなようだ。
「ヒッ・・ヒドイですっ・・さんっ・・・」
「流河、落ち着け、これは酔っ払っているからであって」
「でも私のことをキライと」
「だから酔っ払ってるからだって言ってんだろ!!;」
もう冷静さも保てない竜崎は慌てふためく。
そしてそんな竜崎を見ては面白がって更に言い始めた。
「あはははははっはははははっ!!!!流河君なんてキライだもん!!」
「なっ、ヒ、ヒドイです、さん・・・!!!さんに嫌われたら私生きていけません!!!」
「あはははははは!!!」
「泣きますよ!!それ以上言ったら泣きますよ!!?」
─・・・今に至る。
酔っ払いに何言ったって聞かないに決まっているのに、流河はムキになってに訴えかけるがかえってそれが逆効果になり
を面白がらせ、ますます収集つかなくなってきた。
どうしてこの家に来ると、いや、この面子だからであろうか、こんなおかしな事態になってしまうのだろうか、そればかり考え頭を抱えるライトだった。
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無駄に長くて申し訳ないす。
なんだかキャラの崩壊が酷くなってきた。ww