空いた隣の席


こんなにも虚しさがこみあげてくるなんて
































隣の○○君












































流河君が、今日はお休みだった。

風邪かな?

どうしたんだろう。

そう思いながら過ごしていく今日は、何だかすごく長く感じた。




























、帰ろっ。」

「あ、うん。」






















いつもの帰り道。

そういえば、昨日ここ流河君と帰ったんだ。























「ねぇ、今日の隣の席休みだったね。」

「流河君?」

「うん。まぁ、どうでもいいんだけど。」

「ん、風邪とか、かもしれないしね。」

















































次の日も、流河君はお休みだった。

まだ、体調悪いのかな。

お見舞いに行こうにも、私、流河君の家知らないし・・

大丈夫かな?

















































その次の日も、次の日も、流河は学校に来ることはなかった。

1週間も休みが続くとなると流石にかなり心配になる。

しかしには今、流河がどのような状況にあるのか知る術はなかった。

彼にはケータイの番号も、メールのアドレスも教えていないし、教えてもらっていない。

彼の家の場所も知らない。

一体どうしたのか。

ただの風邪だったら、と思うものの、心配で仕方がなかった。



































(・・・なんか、あったのかな・・。)















今日もいない隣の席を横目で見ると、何だか少し虚しくなった。

横を見たって流河はいない、そう思うと、虚しさであふれる。

以前なら隣の席なんていなくても別にどうでもよかった。

ただちょっと、授業中にコッソリ話を出来る相手がいなくて寂しいな、と思うことはあったがそれだけのこと。

今は、寂しいな、という気持ちではなく、そこに、隣に居て欲しい、という気持ちが強かった。

空席から目をはずすと、また黒板へ目を向けガリガリとノートを写していた。





































(・・・・流河君、明日は来るかな。・・授業、結構進んじゃったけど大丈夫かな・・・ノートは貸せるけど・・)

























今日はリコが部活のため一人で帰宅していた。

特に寄り道する必要もないので今日はそのまままっすぐと家へ帰った。








































「ただいまぁー。」










返事は返ってこない。

親は二人とも仕事で、帰ってくるのも遅い、それか、帰ってこないことが多い。

別にはそれでもよかった。

小さい頃はその事でよく寂しい思いをしていたが、今でこそは特に不自由はしていないし、問題はなかった。















「今日も帰ってこない、かなー・・・夜ゴハンどうしよっかなー・・・何作ろう・・。」
























制服から私服へと着替えながらふと独り言をもらす。

着替え終わるときちんと直された布団がしいてあるベッドへと身を沈めた。

枕に頭を沈めると、その気持ちよさからか自然と瞼が落ちていった。


























































ピンポーン─・・・




















が眠りにつき、しばらく時間がたったころ、家のインターホンが響き渡った。

気持ちよく眠っていたは安眠を妨害されそれはそれは不機嫌そうな顔をしながらモソモソとベッドにもぐった。


















誰だろー・・・まぁいいや・・・どうせ新聞の勧誘とかそんなんだろーし・・・・
































ピーンポーン・・ピンポーン・・



























うるさいなぁ・・・・
























ピンポンッピンポンッピンポーンッ・・・





























・・・・・・・。































ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーーーーーンッ



































「っ、もーーーーぉ!!!!うっっるさいなぁぁぁっ!!!!!!!!」





















さすがにもキレた。

あのままシカトして居留守してやろうかと思っていたが、ここまできたら逆に文句の一つや二つ言ってやろうと思い、

見ただけで“不機嫌です”というような形相で玄関先へと向かっていった。





































「ハイッ?!新聞ならいらないですからっ。てゆうかね、アンタ本当にうるさ「なんだ、いるじゃないですか。」
























目の前の状況に思わず目を丸くし、口をポカンと開けている

何故なら今自分の目の前にいるのは流河だった。

何故流河がここにいるのか、何故そんな当たり前のような顔をしながらの家に来て人がキレるまでインターホンを押し続けていたのか。

そんな事はどうでもよかった。

2・3秒すると、もハッと目の前のことを受けいれ、早速流河に質問攻めになっていた。




















「流河君?え?なんで?なんでいるの?あれ?てゆうか、なんであんなにインターホン鳴らしたの。軽くキレましたよ私。」

「居留守使おうとしているんだろうなぁ、というのが分かったので鳴らし続けました。」

「や、でももしかしたら本当にいなかったかもしれないよ?」

「いえ。部屋の窓が空いていたのでいるんだろう、と思って。」










ホラ、と流河が指を指す方を見てみれば、なるほど2階にあるの部屋の窓が開いてカーテンがユラユラと揺れていた。








「・・・だってどうせ新聞勧誘かなんかかと思ったから、さ・・。」

「そうですか。」

「で?」

「はい?」

「はい?じゃなくて。どうしたの?なんか用事でもあったの?」

「あぁ・・。」

「あぁ、って・・・。」







ポンッ、と手を叩き、さも今思い出しましたとでも言わんばかりの表情でを見つめる流河。

そんな流河を見てはため息をつきながらも笑っていた。









「ノート、返しにきました。」

「ノート?あぁ、そっか、流河君1週間休んじゃったからね。わざわざありがとう。大丈夫?風邪かなんかだったの?」

「いえ、風邪ではなく私用でお休みしていました。」

「そっか。よかった、元気そうで。」

「ご心配おかけしたようで。」

「心配したよ。だって1週間も休むんだもん。ほら、流河君のメアドとか番号知らないから連絡しようもないしね。」

「・・・・ノートを、っていうのは」

「ん?」

「ノートを返しに、っていうのはあくまでも言い訳で。・・・本当は、さんの顔を見にきただけです。」













流河がなんのためらいもなくサラリとそんな事を言ってのけるものだから呆気に取られ、返す言葉がいまいち見つからない

再度話し掛けたのは流河。









「迷惑でしたか?」

「・・・はい?」

「迷惑、でしたか?会いに来たこと。」

「いやいやいやっ、そんな滅相もないっすよ旦那っ。嬉しいっす、嬉しいです。」








何故か体育会系喋りになっているを見て、流河はフッと微笑み『それはよかったです』と言った。




























顔が見たくなったって?なんで?あれ?

ん?

ヲイヲイ、そんなこと言われたら私、なんか自惚れちゃうじゃないですかセイセイセーイ。

・・・・・なんか、すごく嬉しい。

だって、私も流河君に会いたかったから。

なんて、言ってみたら流河君はどんな顔するんだろうね。

















あぁ、なんか私、流河君のこと、好きなのかもしれない。



































*****

グダグダ文。

気持ちに素直になってみましょう。