好きになってよかった
好きになってもらえてよかった
愛してよかった
愛してもらえてよかった
一人になりたくない
頭脳は大人、中身は子供 私の隣は名探偵
隣の○○君
「ねぇねぇ、おかあさん。きょう、ようちえんでね、」
「うん、お母さん、もうお仕事に行かなくちゃいけないから、またね。」
「うん。わかった。」
「ねぇねぇ、おとうさん、きょう、ようちえんでね、」
「ごめんね。お父さん、もうお仕事に行かなくちゃいけないから、また今度な。」
「うん。わかった。」
おかあさんは、おしごといそがしいの
おとうさんも、おしごといそがしいの
だからね、わたしいつもえほんをよんでるの
だからね、わたしパズルをするの
ときどき、ライトくんがあそびにきてくれるんだよ
ライトくんがえほんをもってきてくれる
「ねぇ、ライトくん、きょうね、ようちえんでね、」
「うん、なぁに?」
「あのねっ、あのねっ、今日ねっ、ようちえんでえをかいたのっ、せんせいに、じょうずね、ってすごくほめられたんだよ!」
「すごいね、ちゃんはえがじょうずだもんね。」
「えへへ。」
ライトくんとあそんでるじかんは、とってもたのしいの
だって、ライトくんものしりだから、いろんなおはなしきけるの
どうぶつのこととか、むしのこととか、
ライトくん、しょうらいははかせになれるね
「お母さん、今日お仕事で帰って来れないの。だからね、一人でお留守番しててね?」
「うん、だいじょうぶだよ。」
「いい子ね。」
「おとうさんは?」
「お父さんも、今日はお仕事が終わらないから帰って来れないの。」
「うん、わかった。」
「いい子ね。」
だいじょうぶだよ
だって、わたしいいこだから、ちゃんとおるすばんできるの
それに、おるすばんちゃんとしてると、おかあさんもおとうさんもほめてくれるの
チクタク
チクタク
チクタク
とけいのチクタクっておとがよくきこえるの
だってこのおへやがとってもしずかだから
わたしひとり
だっておかあさんおしごとだから
だっておとうさんおしごとだから
きょうはかえってこれないんだって
だからね、おるすばんしてるの
あしたのあさになったらおかあさんがいるよ
あしたのあさになったらおとうさんがいるよ
とけいのおとがチクタクってしてる
なんだかオバケが出てきそうでこわい
でもね、オバケがでてきたら、ライトくんがやっつけてくれるって
だから、オバケがでたらよぶんだよ、って
ライトくんは、すごいなぁー
とけいのおとがチクタクってしてる
もうねるじかん
でも、きょうはおそくまでおきてて、おかあさんとおとうさんをまっててあげるの
びっくりするよ
だって、わたしいつももっともっとはやくねちゃうんだよ
まってたらよろこんでくれるかな
「、ダメでしょ、こんなところで寝てちゃ。ちゃんとお部屋に戻ってベッドで寝ないとって、言ったじゃない。」
ねちゃったんだ
いつねちゃったんだろう
せっかくおかあさんとおとうさんのことまってたのになぁ
「あのね、わたしおかあさんとおとうさんをね、」
「遅くまで起きてたらだめよ。」
「うん・・・でもね、おかあさんとおとうさんが」
「お父さんも、お母さんもお仕事で帰って来れないって言ったでしょう?」
「・・・うん。」
「いい子ね。」
いいこなんかじゃないもん
いいこなんていわないで
いいこにしてるのに
どうしておかあさんとおとうさんはいっしょにいてくれないの?
どうしてわたしはいつもおうちにひとりなの?
よるね、とけいがチクタクしてて
こわいの
そういうときはね、おかあさんがかってくれたえほんをよむの
おかあさんがよんでくれたのをおもいだしてよむと、すごくたのしいの
もういちどよんでくれないかなぁ、おかあさん。
ひとりはこわいの
だって
おうちにかえってきたらだれもいないの
ただいま、っていっても
おうちはなにもいってくれないの
でもね、おかあさんもおとうさんもいそがしいから
でもね、ただいまっていったらうさぎのぬいぐるみのミミちゃんがいつもまっててくれるの
こわくないよ
うそ
こわいよ
ものすごく
チクタク
チクタク
チクタク
「・・・・流河、・・くん・・・・?」
時計の針の音で目覚めた
最悪な目覚めだった
嫌な夢でも見たのか勢いよく飛び起きてみると隣に寝ているはずの恋人がいなかった
「流河君。」
「流河君。」
「流河君。」
恋人の名前を声に出して読んでみる
返事はない
嫌だ
一人にしないで
一緒にいて
一緒にいて
いいこにしてるから
一緒にいて
一人は嫌
キィっと静かに開けられたドアの向こうには、水が入ったグラスを持って入ってきた竜崎がいた
「さん、水、飲みますか・・・」
ガチャンと、コップが落ちる音がした
それと共に竜崎の胸にはがうずくまるように抱きついていた
「さん・・?」
「・・・・・・った・・」
「・・・?なんですか?」
「・・・どっか・・・どっか、行っちゃったのかと、おも、った・・・・。」
真っ白なシーツを体にまとったまま、しゃくりをあげて肩を震わせて、竜崎にうずまって泣いていた
何がなんだか分からなかった竜崎だったが、硝子細工を扱うようにそっと、彼女を抱き返した。
「私はここにいますよ。」
この声を聞いて安心した
私を安心させてくれるのはこの声とその姿
ポンポン、と頭を撫でる大きな手がとても心地良かった
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なんかワケわからんかもしれませんけども。
まぁ、次の話で。笑