この世に『絶対』なんてないと思うけど



貴女への想いはこれから先ずっと、『絶対』だと言い張りたい































































頭脳は大人、中身は子ども。それでも彼は世界の切り札。



隣の○○君


































































『ゴメンね、急で。』

「いえ、構いませんよ。楽しんでください。」














お昼ごろ、竜崎の携帯にから電話がかかってきた。

今日も本当はが来る予定だったはずなのだが、どうやらいつもあまり家にいない彼女の両親が

今日は珍しく二人そろって家にいるという

久々の家族水入らずの時間に竜崎も水を差す気はない。

















『明日、行ってもいい?』

「当たり前じゃないですか。待ってます。」

『えへへ・・。じゃあ、明日ね。』

「はい、明日。」

『あ、』

「どうしました?」

『・・・あとでメールしてもいい??』

「?どうしたんですか、改まって。いいに決まってるじゃないですか。寧ろしてください。そのほうが仕事も頑張れます。」

『じゃあ、後でする。』

「はい。」





























通話ボタンを切った後、ワタリがコーヒーを運んできた。

が来ると思い、の分のティーカップとケーキも一緒に。
















「あ、ワタリ、ティーカップは一つでいいです。」

「竜崎、今日はさんが来ないんですか?」

さんの両親が久しぶりに家にいるらしく。」

「そうですか。さんも嬉しいでしょうね。」

「はい。」







だけど、竜崎は少し寂しそうにしている。

仕方のないことだけど、隣に彼女がいないのはつまらない。










さんのご両親は、どういう人なんでしょうね。」

「気になりますか、竜崎。」

「気になりますよ。」

「いずれ、お会いしなくてはならないときも、来るかもしれませんよ。」

「・・・・。」









ワタリにそう言われて、少し気恥ずかしくなる。

いわゆるアレだろうか。

『娘さんを私にください』という。

だけど、そんな日が来るのを考えたら、なんだかこそばゆくて仕方がない。









「竜崎?」

「いえ、そういう日が来るのが楽しみです。」













































「あれ?お父さんは?」

「トイレよ。」

「あぁ、そう。」

「なんかとこうやってちゃんと話すの久しぶり!」

「しょうがないよ、お母さんお仕事忙しいもん。」

には小さいときから我慢ばっかさせちゃってゴメンねぇ・・。」

「いいよ、大丈夫。」

「そういえば、月君、元気?」

「元気だよ、クラスも一緒だよ。」

「なんだかんだで月君とはずっと同じクラスよねー。」

「あ、そういえばそうなんだよね。」

「月君、相変わらずモテるの?」

「うん。」

「カッコイイもんねー。」












久々の母との会話。

帰ってきたとしても本当に夜遅くだ。

それは母だけではなく、父も。

トイレに行っていた父も、リビングに戻ってきた。













「あ、お父さん。」

と話すの、久々だなぁ。」

「お母さんと同じこと言ってる。」

「そうか。あぁ、月君は元気か?」

「元気だよ。それもさっきお母さんに聞かれたよ。」

「ははは、気になることは同じなんだなぁ。」













夕方になったらゴハンを食べに行こうか、父がそう言えば、も母も賛成した。

ゴハンを食べながらゆっくりと会話に花をさかせるほうが楽しいだろう。

















「月君とまた同じクラスなんですって。」

「へー、月君とはいつも同じだなぁ。」

「月君に迷惑かけてなぁい?」

「かけてないよー。・・・いや、分かんない。」

「ちっちゃい頃から仲良しだったものね。」

「あれだなぁ。月君、相変わらずモテるだろ。」

「うん、モテるねぇ。」

「いい男だもの。容姿は整ってるし、頭もいいし。」











幼馴染ということもあってか、ライトの話題もしばし出て盛り上がる。

小さい頃から彼を知っているの両親は久々にライトにも会いたいな、なんて言っていた。

やはり久々の家族の会話は楽しいらしく、もずっと笑顔だった。

母からの次の言葉さえなければ。












「あぁ、そうだ、ねぇ、。」

「なぁに?」

「お母さんね、病院の院長先生と仲がいいんだけどね、」

「へぇー、そうなの?」

「そう、それでね、院長先生のお孫さんがと同じ歳なんですって。」

「?へぇ?」

のこと話したら、ぜひそのお孫さんに会わせたい、って。」

「ふぅん、そうなんだぁ。」

「で、悪いんだけどね・・・なんか話がすごく飛んじゃって・・・お見合いさせたい、って話になっちゃって。」

「・・・・・え!?女の子じゃなかったの?!」

「男の子よ。」

「ええええ、ちょ、む、ムリムリ!!」











母のまさかのこの言葉に驚くばかりだ。

当たり前だ。

急に『お見合いの話になっちゃったからお見合いして』だなんて無茶苦茶すぎる。











「まぁいいじゃないか、も年頃だし、そういう浮いた話の一つや二つ、なぁ。」







はははっ、と笑う父。

いやいやいや、そういう浮いた話も何も、今現在付き合っている人がいるんだ、と言おうと思ったがそこで戸惑った。

言っていいのだろうか、自分が竜崎と付き合っていることを。

もし言って竜崎に会いたいなんて言われたらどうしようか、なんて考えた。

一緒にいるとあまり感じないが、彼は『L』なのだ。









「い、いや、でも・・・私はいいよ、そういうの・・・。」

「いいじゃない、取りあえず会ってみるだけでも、・・・ね??」










断ればきっと母と院長の仲も悪くなるんだろうか、そう思うと断りづらい。

しかし自分は竜崎と付き合っている。

でもそれを言ってもいいものかよく分からない。











「・・・お見合いは絶ッッッ・・・対にしないけど、会うだけなら・・・。」

「うわぁー、良かった!!じゃあ、院長先生にも言っておくわね。」

「お見合いはしないからね、絶対に。絶対に!!」

「分かった。それはちゃんと言っておくわ。」








なんて母だろうか。

久々に帰ってきたと思ったら見合いの話だなんて。

気が重くなる一方のだった。

こんなこと竜崎に言えやしない。

もし言ったとしたら意地でもが院長の孫と会うことをどうにかして阻止するに決まっている。






























さんからメール来ません。」

「久々の家族水入らずで話も盛り上がっているんじゃないんですか?」

「・・・はい。」

「コーヒー、淹れ直しますね。」

「はい。」










が母からそんな突飛な話をされているのも知らず、竜崎は仕事をしながらからのメールを待っていた。

ちゃんと仕事はしているが、メールが送られてくるのが気になって途中途中、携帯を横目で見たりしている。

しかしそれから何時間経ってもからのメールは来なかった。

我慢できなくなった竜崎は携帯を手に取り、メールではなく、気がつくと通話ボタンを押した。







































家族での夕食も済み、家に帰ったは部屋で先ほどの出来事に頭を悩ませていた。

お見合いなんてもっての他だが、まず相手と会うことだっては嫌である。

自分には竜崎がいるから。

そう思っていると、彼から電話が来たときの着信音が部屋に響いた。

















「え、わ、流河君だ・・」






急いで電話に出ると、竜崎の声が聞こえなんだか安心する。











『もしもし。』

「流河君、どうしたの?」

『・・・メール、くれるって言ったのにずっとメールが来ないので我慢できなくなって電話しました。・・・ダメでしたか?』

「あ・・!ゴ、ゴメンね・・!あの、で、出かけてて・・」

『いえ・・ご両親とは楽しく?』

「う、うん。」

『?・・・なんかあったんですか?』

「え!?ない!ないよ!?」

『(・・・あったんですね。)そうですか。それならいいんですが。』











竜崎の声を聞いてると、やっぱり安心する

あぁ、やっぱりこの人が好きだなぁ、と。

院長の孫がどんなに素敵な人でも自分はこの人以外には考えられない、なんて思った。










「流河君。」

『なんですか?』

「大好き。」

『・・・・・・・。』

「・・・なんか言ってくれないとすごく恥ずかしいうえに虚しいんですが・・。」

『いえ、・・・不意をつかれました・・・。びっくりしました。さんがいきなりそんなこと言うんで。』

「ゴ、ゴメン。」

『いえ、謝ることなんかじゃないです、寧ろすごく嬉しいんですけどね。やる気もわいてきました。』

「あはは、それは良かった。」

『私もさんが大好き、・・・いえ、愛してますよ。』

「・・・ありがとう。」

『照れなくていいですよ。』

「てっ、て、照れてないやい!」

『(分かりやすいですね、本当・・)・・・・会いたいです。・・けど、我慢します。今さんの家にご両親いますしね。』

「・・やっぱり、会ったりするとマズイかな?」

『今はまだ・・・いえ、でもいずれ必ずさんのご両親に会いに行きますよ。』

「?」

『早く、「娘さんをください」と、言ってみたいですね。』

















電話越しでも分かるぐらい、が照れているのが分かった竜崎はおかしくて仕方なかった。

まさかに縁談が持ち込まれているとも知るよしもなく。

さっきまでそのことでうだうだしていたも、竜崎と話している間そのことをきっかり忘れていたのだが

電話が終わり、母に呼び出されまたその話を思い出すことになっていた。













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この後どうしよう。笑(いやぁ、マジで。)(うぉぉぉい)