いつからだろうか、自分の名前を呼ぶ君の声が愛しく感じた
side Childhood friend
隣の○○君
幼稚園、そして小学校ももちろん一緒だった。
入学当時、とクラスが一緒で互いにそれに喜んだことをよく覚えている。
不思議なもので、幼稚園でもクラスが同じで、そして小学校へ入ってからもクラス替えのときは彼女とクラスが一緒だった。
年を重ねるごとにそのことにお互いおかしくて「また一緒か。」なんて笑った。
「ライト、おはよう!」
「おはよ、。」
小学6年生。
後少しで中学生だという時期だったと思う。
家も近く仲がいい僕たちはよく一緒に登校したし、下校もしていた。
別にそのことに対してなにも感じなかったし、当たり前だと思っていた。
僕だけではなくも。
だけど、思春期の子どもの考えることは実に単純でそんな僕たちの姿を見て冷やかす奴もいた。
「夜神とって仲いいよなー!」
ある男子がそう言った。
僕は別段そんなことは気にはならなかったし、気にするつもりもなかった。
馬鹿馬鹿しい、そうも思っていた。
は、冷やかされていることには気づいてなかったのか、その言葉に純粋に『うん、仲良しだよ!』そう答えていた。
「、今日お母さんがご飯食べに来ないかって、言ってたよ。」
「行くー!」
「そっか。」
「じゃあ今日一緒に帰ろうね!」
「うん。」
正直、は客観的に見て可愛いほうだと思っていた。
性格も明るく元気で、男女隔てなく話せる彼女は容姿だけの問題ではない可愛らしさを持っていた。
そんな彼女に好意を持つ男子はこの頃からいた。
同じクラスで、結構やんちゃな男子がいた。
そいつがのことを好きだったらしく、気にかけられようとよくちょっかいを出していた。
今思えば、なんとも小学生らしい行為だろうか、そう思う。
「ー、消しゴム貸して。」
「いいよ、ハイ。」
「サンキュー。」
自分で消しゴムを持っているくせにわざとないフリをしてわざわざに借りたりと、結構分かりやすかった。
見ていて彼女のことが好きなんだと一目瞭然だった。ただ、やっぱりはそんなことには気づくはずもなく。
別にそのときはなにも感じなかった。
ただ、その男子にあまりいい印象は持っていなかった。
「山本くんさー、いっつもちゃんに消しゴム借りてるよねー。」
「ちゃんのこと好きなんでしょー!」
他の女子までもがそうはやし立てた。
言われている本人であるは少し苦笑い気味で「そんなんじゃないよ。」と言って見せたが、
やんちゃな男子、山本は顔を少し赤くしてそのはやし立てた女子に向かって言った。
「な、んなわけねぇだろ!誰がなんか・・・!」
好きなのはあからさまなくせに、そういう態度を取るんだ。
だけど、そのときが少し悲しそうな顔をしたのを見逃さなかった。
散々ちょっかい出しといてその言い方はあんまりだろう。
「山本くんさ、だったらに物借りたりするの、やめたら?」
「なんだよ、ライト。」
「そんなこと言うんだったら、借りたりするのやめなよ。」
「な、べ、別にいいだろ!」
「よくないよ、そんな言い方されたら、誰だっていい気分にはならないでしょ。」
僕がそう言うと、チラリとを見て、『やべぇ』なんて顔していた。
は『気にしなくていい』って言ったけど、のことが好きな山本は嫌われたくないからか、素直に謝っていた。
「ありがとう、ライト。」
「なにが?」
学校が終わって、一緒に下校しているときだった。
ふと、そう言われた。
「なにが?」
「山本くんに、言ってくれたでしょ?」
「あぁ、あれか。別に、思ったこと言っただけだしさ。」
「うん。でも、ありがとう。」
ニッコリそう笑いながら、言った。
小さい頃から、はいつもこうやって笑う。
その笑顔がすごく好きで、その笑顔を見るたびに、ずっとこの笑顔を見ていられたらいいのに、そう思った。
その気持ちがなんなのかは最初は分からなかったけど、多分このときだったと思う。
「あ、なんかお腹空いてきちゃった。」
えへへ、と頬をかきながら笑ってるを見て、気づいた。
こうして笑顔でいる彼女を守りたい、泣いたり、悲しんだりしている顔をさせたくない。
僕はのことが好きなんだということ。
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ライト単体だとわかんない。orz