「うあああああ!!!カイ君!カイ君!!そっち!!そっち!!!」
「ちっ・・」
「よ、よーし!捕らえました!!!」
蒸し暑いある日の午後
カイ君がいつも餌をあげてるネコの1匹が軽いケガをしていたのだけれど
嫌がってなかなか捕まえられなかった
でもたった今、カイ君と協力して捕獲に成功したんだけど
「もー、ダメだよ!ケガしてるんだからウロチョロしちゃ!」
「にゃー・・」
「大人しくしてるんだよ!」
「・・・まぁ、たいしたことなくて良かったな。」
「うん、そうだねぇ。」
「・・はぁ。」
「カイ君?」
「・・・疲れた。」
「確かに。あたしも疲れた。」
「ていうか、暑い。」
「うん。」
「うん、じゃない。」
「え?」
「今日プール行く予定だったんだろ・・・。」
「!そうでした・・・!!」
「・・・・忘れてたのか。」
「わ、忘れてないよ!!だってこの日のために水着も買ったし手帳にもちゃんと書いてあるし!」
「水着か。」
「そう。ヒロミちゃんにね、一緒に選んでもらったの。」
「それもパーだな。」
「う・・・。」
「今から行っても間に合わないからな。行ったところですぐに出ることになる。」
「・・わ、分かってるよー。カイ君ー、怒ってる?」
「別に。・・・コイツがひどいケガにならなかったし、な。」
「でも行きたかったでしょ?」
「行きたかったというか・・・」
「ん?」
「お前の水着が見たかっ」
ボフッ、という音と共にカイの言葉が遮られた
抱えていたネコを顔に押し付けられ言葉を発することができなくなったカイ
「お前なぁ・・・。」
「うあ、ゴメン、つい。カイ君が変なこと言うから。」
「ったく・・・。」
「・・アイス買ってあげるから。ダメ?」
「・・・・オレがそんなものでつられると?」
「ですよねー。」
「今日夕方オレの家に来い。」
「はい?」
「プール、入らせてやるよ。」
「え、でもプール終わって」
「誰だと思ってるんだ。」
「・・・カイ君。」
「プールくらいある。」
「・・・・マジでか。」
「だから、思う存分入ればいい。」
「さすが御曹司。」
じゃあ今から支度をしなければ、嬉しそうに笑った
「それに二人だけだしなぁ?」
カイがニヤリと笑ったのには気がつかなかったみたいだけれど