「この前見たんだけどサ・・・」

「ん?どしたのー、新八ちゃーん。」

「なんでサ、・・その、」

「うん?」











この前見たんだよネ。

非番だったからなんか菓子でも買って一緒に食べようかなー、って思って外に出たとき。

君が山崎と一緒に小間物屋にいるの。

すっごい楽しそうだったし。











「新ちゃん?」

「え、あ、いや、そのサ・・」

「えぇい!どうした!新ちゃん、ガツンと言っちゃいなよ!」

「よし!じゃーガツンと言っちゃうヨ!?」

「よぅし、来い!」

「好きなんだよネ!!」

「ん?なにが?」











あ!間違えた!!!


違うだろー!オレ!


バカだろオレ!!


なんで山崎と一緒にいたのかって聞こうとしたのに


思わずノっちゃってガツンと本当のこと言っちゃったヨ!!


ウワーー!!しかも気づいてないし!!


それはそれで虚しい!











「あ・・・いや、うん・・・この前行った店で買った団子が美味しかったからサ・・・それがすっごい好きで・・・

・・・・今度一緒に行ク?」










なんかすっごい見苦しい言いワケ。













「え!?ホント?行きたい!」

「え?あ、うん、じゃあ行こっか・・うん、良かった、ウン。」












あ、食いついてきた、良かったー。


って、違う!


聞きたいことが違う!!












「・・で、そのとき見たんだけど・・・その、山崎と一緒に小間物屋に、いたよ、ネ・・?」

「え?・・あ、あのとき!新ちゃん外に出はらってたなら声かけてくれればよかったのにー。」

「いや、邪魔しちゃ悪いかナー、って思ってサ・・」

「なにが?」

「だから・・その、山崎と楽しそうに小間物屋ってことは・・・つまり・・アレだよね、山崎と」

「蒸くんの女装に使うかんざし探してたの。」

「・・・ハ?」

「蒸くんが一緒に選んで欲しいから、って。で一緒に行ったの。すごく綺麗なの買えたよー。」

「え・・・あ、じゃあ山崎と付き合ってるとかじゃ」

「違うよー。」

「あ、そうなんだ、そっかそっかー、ウン、そっかー。」

「変なの新ちゃん。」

「・・じゃあ、サ。今度はオレと一緒に行こう?」

「新ちゃんも女装するの?やめなよー、似合わないよー。」

「そーじゃなくて!・・・オレが買ってあげる。」

「・・・・・・え?あたしに?」

「他に誰がいるっていうのサ。分かるデショ、この意味。」

「・・・うわーー、どうしよう、嬉しい。」











そのときの君の顔が、山崎と楽しそうにしてたときよりもずっとずっとイイ笑顔だったから

オレはすごく嬉しくて、今度はちゃんと

『好きだヨ』って。

そしたらもっと嬉しそうな顔してくれた。