「あれ、夜神君。」

「偶然だね、こんなところで。」

「うん。急に本読みたくなって。」









本屋で、クラスの夜神ライト君に会った











「夜神君も??」

「うん。」

「夜神君、文庫本とか似合うもんね。」

「はは、ありがとう。」

「それにしてもさー、外、暑いよね。」

「ね。暑いよね。あ、宿題終わった?」

「全然。」

「あはは、いいの?本なんて読んでて。」

「だって宿題多いんだもん。夜神君は、終わった?」

「まぁ、一応。」

「ぐはー、さすがだねー。違うよ、天才は。」

「宿題終わらせたくらいでそんな。」

「夜神君って、努力の天才だよね。」

「え?」

「なんか、ただの天才じゃなくて。頑張ってるもの。ちゃんと。」

「そうかな?」

「うん。そういう人好き。ただ天才だってのたまわってる人なんかよりもずっとカッコイイでしょ。」

「・・ありがとう、初めてだな、そんなこと言われたの。」









頬が熱くなった


なんだろう、なんか変


暑いせいなのか彼女と話してるせいなのかはよく分からないけど











「じゃあ、私そろそろ帰るね。」

「え?あぁ、うん。気をつけてね。」

「うん、夜神君もね。熱中症とか。じゃ、バイバイ!」

「バイバイ。・・あ、待って。」

「ん?」

「その、・・・僕でよかったら、宿題、教えるけど・・・どうかな?」

「え!?ホントに!?」

「どうせ、暇だしさ。」

「わー!!嬉しい!!夜神君が教えてくれるなら分かりやすそうだし!!」











本屋に彼女の声が響いた











残りの夏休みが、楽しみになった





なんて、思うのはなんでだろう