「今年はサンタさんにDSを頼むよ、私は!!」
「入荷待ちのところが多いからサンタも大変だろうな。」
「入荷待ちで買えないからこうしてサンタさんに頼もうと思ってるんだよ。」
「去年は何頼んだんだ?」
「去年はー・・あれ?貰ってないかも。」
「ふぅーん。じゃあ今年ももらえないかもな。」
「え、」
「一回忘れられるともうそのままくれなくなるパターンの方があるからな。それをいい機会に。」
「そんな!!私どうしてもDS欲しいのに!!頼むよお母さんお父さん!!!」
「もう必死すぎてサンタの素性まで明かしやがったな。」
「サンタがいると信じているのは中学までだからね。」
「・・・・オレは幼稚園の年中までだったけど。」
「リクは夢がなさすぎるー。そうやってソラにも吹き込んだでしょ。」
「・・・。」
「ソラ、あのときショック受けてたんだから。可哀想に。」
「真実を教えてやるっていうのも、親友の務めじゃないか?」
「人の夢を壊すような真実は言っちゃいけません〜〜。」
「はいはい。そういえば、一番近くにいるサンタには何も頼まないのな?」
「リクのこと?」
「それ以外にお前のサンタはいないだろ。」
「お母さんとお父さんもいるよ。」
「あっそ。」
「あぁぁ、ウソウソー。拗ねないでよリクー。私のサンタはリクだけだよ。」
「どうだか。」
「もうー。その証拠にいつもプレゼント何も貰ってないでしょう?」
「・・・プレゼントをあげて相手を喜ばせるのがサンタの仕事だぞ?」
「だから、本当はサンタさんは欲しいものを言わなくても分かってくれてるんです。」
「・・?」
「いつも一緒に居てくれてるでしょ?」
「・・なるほどな。」
「なるほどです。リクが一緒に居てくれるのが1番のプレゼントだよ。」
「それは嬉しい言葉をもらったな。・・あー・・それとさ、」
「ん?」
「・・いつもプレゼントあげてなかった、ってゆうか・・渡せなかったってゆうか。・・あげていいのか分からなかったってゆうか。」
「なに?」
「手。出して。」
言われたままに手を差し出せば、スっと左手の薬指にシンプルだけど真ん中に誕生石が埋め込まれてそれが可愛さを引き出している指輪。
それをはめた後、リクの顔は少し紅みを帯びていた。
「これ、・・そういう意味で取っていいの?」
「お前がそれで納得してくれるなら。」
「もちろん。こんなに嬉しいプレゼントは今までにないね。もうDSなんかいらない。」
「それはよかった。」
「どうしよう、嬉しすぎるかも。」
「今更。」
「・・そうね、今更だった。これからもずっと一緒にいてね。リク。」