「あ、いた。」

「ん?あぁ、どうした?」

「ううん、別になんでもないんだけどね?」

「ふぅん。」

「リク、いっつもここにいるから探しやすい。」

「そっか。」

「なんか、急にリクと一緒にいたくなったの。」

「・・お前さー、」

「ん?」

「不意打ちでそういうこと言うのなしだろ。」

「だって、本当のことだし。」

「なんかあったのか?」

「だから、なんもないよ?」

「嘘だな。」

「・・・・・・・なんでリクってすぐ嘘分かるの?」

「お前が分かりやすいの。」

「ポーカーフェイスの人ってすごいね。」

「で?・・なにがあった?」

「なにがあった、ってわけじゃないんだけど、さ。」

「うん?」

「なんか─・・・また急にリクがいなくなっちゃったらどうしようって、なんか思ったらリクのこと探してた。」









また、一人でどっかに、行っちゃったのかと思った





外の世界に









「・・・、ごめん。」

「え?リクが謝ることじゃないよ、あたしが勝手に」

「大丈夫、もう、何処にも行かないから。」

「・・・うん。」

「行くときは必ずお前も連れて行く。」

「・・うん、そうしてよ。」

「嫌って言っても連れてく。」

「・・・うん。」

「ほら、これ。やるよ。」

「・・・パオプの実。」

「食べて。」

「・・・・、今更?」

「いいじゃん、オレらパオプの実一回も食べたことなかったし。」

「はい、じゃあ半分。食べて。」

「あぁ。」

「両思いのときに食べたら、どうなるのかな?」

「じゃあ、・・永遠の愛とか?」

「ぷっ、あっはは、リクがそんなこと言うんだ。」

「なんだよ、それ。」

「しかも『じゃあ』って。」

「オレが今作った。そうなればいいな、って思ったから。」

「・・・・そだね。」

「・・意外とこれすっぱいな。」











半分のパオプの実をかじりながらそう言ってるのは照れ隠しなんだ、

って分かるぐらい、リクの頬が赤かった。





本当はパオプの実なんて食べなくても、

あたし、ずっとリクのこと好きだけど